妄想

先週1週間、体とノドを休め、今日から少しずつ声を出すことに慣れていこうと思っています。
よく考えてみれば、約2ヶ月もベートーヴェンさまに集中していたので、それをほぐすのに1週間という時間は決して長くはなかったでしょう。

さて、ベートーヴェンのオペラ「フィデリオ」では、マルツェッリーヌという女の子の役を歌っていました。
彼女はフィデリオに恋をして、その恋心をアリアでたっぷり歌うのですが、その9割が妄想でした。
「フィデリオと結婚して、アナタって呼べたらいいな~」から始まり、後半はその妄想の世界にはまっていって「穏やかな家庭があって、毎朝彼を起こして、おはようって甘く挨拶して~」という具合に・・・。

そんな彼女がかわいいなぁと思っていました。

そしたら今度9月3日にラ・フォンテヴェルデが取り上げる詩人フランチェスコ・ペトラルカの詩も、もしかしたら妄想なのかも知れないというのです!

はっきりとは分かっていないそうですが、実在したかどうかすら不明の女性ラウラに恋をしたペトラルカが、300篇以上書き綴ったといわれる「カンツォニエーレ」。

訳を勉強していると、言葉の流れがそれはそれは美しく、とても想像上の女性に書いたとは思えません。実在していたとしても、直接ラウラとペトラルカが話したという可能性もほとんどないんだとか。
うーーーん、反対に憧れだけで書いたからここまで美化してしまったのかも。

美しい詩に、マレンツィオやモンテヴェルディがどんな音楽をつけたのか、歌ってみるのが楽しみです。
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by mihokohoshi | 2009-08-03 13:53 | 稽古風景