レクチャーのつづきと「シーザー」の稽古

7時間の稽古を終えて帰宅しました。でも歌ったのは最後の5分だけ・・・。待つことも稽古のうちですし、歌わないで聞いていることもとっても勉強になります。

さてレクチャーの続きを少し。
2時間(休憩あり)という時間制限の中、とどまることを知らない雅明氏の知識は、あふれるばかりで、やむなく1曲と半分を演奏できず、それでも20分オーバーして終了しました。
楽譜に目をやりながら雅明氏の話を聞いていましたが、私たちはメモを取ることが出来ず、頭に残っているのは、ムジカ・ポエティカ11×19=209ということぐらい・・・あーー勿体ない。
11×19という数字はあまりにも強烈で、頭から離れませんでした。雅明氏によると、モテット:Jesu,meine Freudeを前半と後半に分けると208小節と209小節で、この中途半端な数字は何を意味しているのかと考えたところ、19というのは、最初のコラールの小節数で、11はモテットの曲数だということを見つけたんだそうです。雅明氏は「正しいか分かりません」とおっしゃってましたが、舞台上で野々下さんと「大発見だったりしてね」とびっくりしていました。
d0047297_9373610.jpgレクチャーが終わり、私たちが退場した後、質問コーナーのようなことも数分していたようですが、楽屋から出てきた雅明氏を楽屋入口で質問攻めにしているBCJファンの姿もありました。
お客さんは本当に熱心にメモを取られ、打ち上げで読ませてもらったアンケートには「3時間欲しい」「次回はこんなテーマでお願いしたい」といった要望が寄せられていました。
↓BCJファンの方たちです。
d0047297_9375950.jpg



そうして今日は「ジュリアス・シーザー」の稽古。
昨日までドイツ語を歌い、今日からイタリア語っていうのもナカナカ難しいんです。ドイツ語とイタリア語ってこんなに発音が違うんだとひしひしと感じました。
ドイツ語は日本語より子音が多く、しかも強いので、子音と母音の間に「はっ」と息が混じるのです。
そうそう、ライプチヒで面白い体験をしたんでした!!受難節の時期にKreuzkircheでライプチヒ大学の合唱による「マタイ受難曲」を聴いたとき、冒頭のコーラスが見事にと発音した後、0.5秒ぐらい間が空きo----mmtと歌ったのです!!これはすごかったです。大学の合唱団にいたというAntjeにこの話をしたら、「子音を出すトレーニングをしたよ」と話してくれました。ドイツ人でも特殊なトレーニングをして、子音と母音を離してしっかり発音するようですね。
イタリア語は逆で、子音と母音の間に「はっ」という息も、間も必要ないのです。
例えばbelta`という単語のta`は、脳みその中ではA‘と考えるのですが、決してTハッA‘とは歌っていけないのです!!

最近は「ジュリアス・シーザー」の稽古でイタリア語を注意して歌ってきたので、モテットの稽古が始まった時は、Tとか強く発音すると「あっ、だめだ!ん?ドイツ語だからいいのか!」と、頭がこんがらがっていました。
そして今日はその逆。子音と母音の間に息が入らないように、横にすべるように発音しようと心がけました、5分だけでしたので、成果はあまり見られませんでしたが。

d0047297_2322076.jpg14時~17時は演出家の平尾氏によるワークショップ。
時代背景や衣裳の案、舞台設定、性格描写の説明を受け、レチタティーヴォを台詞として読み、間や話すスピードなど細かく指示を頂きました。
A組のクレオパトラが19日の方のワークショップに参加できないので、今日は彼女に全部読んでもらい、私は見学していました。

d0047297_236679.jpg1時間の夕飯休憩の後は雅明氏による音楽稽古。
今日は副指揮も3名全員揃い、緊張の中、これまで副指揮たちと作り上げてきたものを雅明氏に披露しました。
約2ヶ月、かなりビシバシと副指揮の方たちに指導していただいたのに、それ以上の要求が雅明氏から時速500キロの直球で飛んでくるので、打ち返すどころがキャッチも出来ません・・・。
しかも妥協という言葉が雅明氏の辞書にないのではないかと思うほど、出来るまで「もう1回ね」と繰り返し稽古しました。
7月中に残り4回の雅明氏による音楽稽古を行ってから、とうとう立ち稽古に入ります。
どんな立ち稽古になるか楽しみです。
[PR]
by mihokohoshi | 2005-07-12 23:21 | 稽古風景