ラ・フォンテヴェルデのクリスマスコンサート@ハクジュホール
2012年 12月 17日エントランスやロビーには鶯色と桜色のツリーやリースが飾られたハクジュホールは足を運んでくださったお客様の心も一瞬にしてクリスマスムードに染めてくれたのではないかと思います。
そして寒い中本当にたくさんのお客様にお越しいただき、ラ・フォンテヴェルデ10周年最後のコンサートを飾ることができましたこと、感謝申し上げます。
今回は16世紀後半のスペインルネサンスを取り上げ、前半はイエスの誕生を祝う歌を、後半はビクトリアのレクイエムを演奏いたしました。
プログラムノートにミドリさんも書いていらっしゃいましたが、ビクトリアのレクイエムは東日本大震災のチャリティーコンサートで取り上げた曲です。あの震災後、心から喜び待ち望むクリスマスを過ごすことができなくなってしまった方も多いと思います。いまだに解決が見られない原発、そして復興が進まない被災地。度々襲う余震で忘れることができない3.11のことを胸に、祈るように45分集中して歌いました。
プログラム後半で45分ノンストップで流れるこのレクイエムは、歌い終わると魂が抜けてしまうといいますか、集中力がぎりぎりで、体力もぎりぎりで、放心状態になってしまいます。最後の音が切れた瞬間、歌い切った安堵感と客席との一体感を感じた余韻でうるっとしてしまいました。
完璧には歌いきれませんでしたが、それでも12人の歌声がまとまり、歌いつなげられていった45分は、まさに私たちの祈りの心そのものだったと思います。
今回はうれしい再会がありました。同級生のオイちゃん(テノール)と一緒に舞台に立つのは、多分学部4年生の時に歌ったドイツレクイエム以来!!彼の声はピュアで美しく、同級生の成長と活躍をうれしく思いました。またいつか共演できたらいいなと思っています。
さて今年の演奏会はこれで最後。後はレッスンをしたり、指導に行ったりして年末を過ごします。
12月30日にはラ・フォンテヴェルデ後援会「TINO」の懇親会パーティーがあります!TINO会員でなくてもラ・フォンテヴェルデを応援してくださっている方であればどなたでもご参加いただけます。
詳しくは下記へお問合せください。
mihokohossie@gmail.com
来年も応援よろしくお願い致します。
それでは素敵なクリスマスと良いお年をお迎えください。
星川美保子