マーラー「嘆きの歌」@サントリーホール

d0047297_1552272.jpg先週日曜に開花宣言があった東京の桜は、あっという間に満開になっています。
マーラーに追われていた私は、桜を愛でる余裕もなく、本番当日サントリーホールの近くで満開の桜を目にし、びっくりいたしました。
曇り空に淡い桜が儚げでもあり、エネルギーに満ち溢れているようでもあり、力をもらったような気がいたします。

d0047297_1552212.jpgマーラーの交響曲との出会いは小学校4年生の時でした。地元名古屋で児童合唱団に入団したばかりの私は、名フィルと名古屋出身のソリスト、合唱団、そして外山先生の指揮で8番「千人の交響曲」の児童合唱に出演いたしました。これが私の初舞台となるのですが、母に書いてもらったカタカナのラテン語とドイツ語を読みつつ、必死に歌っていたことを覚えています。それでも指揮者に対する緊張感とともに、冒頭のオルガンの荘厳さ、そして2階客席から注ぎ降る金管のハーモニー、混声合唱の素晴らしさに感動し、マーラーの音楽に浸っていたくて、本番の録音テープを何度も何度も繰り返し聴いていました。

今回はボーイソプラノを歌うという非常に珍しい公演となり、いったいどのような意図で私が子供を歌うのだろうか??と疑問がありました。楽譜を見てみると本当に子供が歌うのだろうかと驚くような難しさで、オケ合わせまでどのように歌ったらよいのかさっぱり・・・という具合でした。
指揮の秋山先生、オケの東京交響楽団とは初共演で、手探りの状態でオケ合わせを迎えたわけですが、オケを聴いて、「千人の交響曲」の感動がよみがえり、わくわくしながらオケの音の渦の中に身を置きました。
アルトのOさんから的確なアドヴァイスをいただき、怨み辛みたっぷりの笛の怨霊になるべく、2日間でしたがやれることを精いっぱい表現しました。きっと私のような声は、どれだけたっぷり歌ったとしても子供のように聴こえるだろうと考えて、あまりボーイソプラノ役ということは考えずに歌いました。どんなに子どものように歌ったとしても、本物の子供の声のようなピュアで神聖な声は出せないですし。

公演はライヴ録音されたとか。CDになるのでしょうか??なったらじっくり聴いてみたいです。
じっくりというのは、3部構成のこのカンタータ。私の役は3部の後半に歌うだけで、約40分舞台の上でオケに囲まれて待っていたのです。ヘンデルのメサイヤもソプラノの出番までに40分待ちますが、ヘンデルとマーラーとでは同じ待つにしても違っていました。音のエネルギー、重さが違うので、体もマーラーの音に耐えられるように気を張って待っていたように思います。全体を通してゆったりじっくり聴いてみたいです。

d0047297_1552270.jpg初めてご一緒させていただいたソプラノソリストのKさん。
若手としてバリバリご活躍で、楽屋が同部屋でしたが、とても気持ちの良い女性でした。しっかりとご自分の音楽をお持ちで、今後も期待大の歌手です。


公演の次の日は声楽アンサンブル「ラ・フォンテヴェルデ」メンバー、よーたんの結婚式が横浜であり、家族3人でお祝いをしてきました。
この日までオケ合わせから緊張で全く眠れなかったのですが、本番の緊張から解かれた解放感と結婚式で幸せオーラを浴びたおかげで、布団に入って5秒で眠り、息子も新幹線に乗ったり、見たり、名古屋から来た祖父母に会ったり、結婚式でいろんな方に会ったりで疲れたのでしょう。朝9時半までぐっすり眠ってくれました。4月19日の公演までゆっくりできるので、ここ2週間一緒に遊んであげられなかった分、息子のために時間を作ろうと思います。

3月19日に行った東京の春音楽祭「ラファエロ展」での演奏会(ラ・フォンテヴェルデ)についてはまたUPいたします。
[PR]
by Mihokohoshi | 2013-03-25 15:05 | 演奏会報告