弦楽四重奏団=始終相談!

d0047297_2355403.jpg26日と本日28日、ボロメーオ・カルテットとシェーンベルグの弦楽四重奏第2番を稽古してきました。
稽古1回目となった26日は、「一体どうなってしまうのだろう・・・」と思うほど、楽器と一緒になると自分の居場所がさっぱり分からなくなってしまい、音程どころかテンポすらつかめなかったのです。
あまりにも迷ってしまい最後までたどり着けないので、一度楽器だけで演奏をしてもらい、全体像をつかむことから始めました。それでも3楽章はどうしてもテンポに乗れない箇所が2つ。4楽章はテンポに乗れたのだけど、音程が不安定・・・。なぜかというと、私が歌う音の半音上や下の音を楽器が弾いているので、支離滅裂になってしまうのです。
あーでもないこーでもないといろいろ試すうちに稽古は3時間半を超えてしまいました。主催者が時間を知らせなければ、まだまだ稽古は続いていたと思います。

ボロメーオSQはボストンを拠点に活躍しているアメリカの弦楽四重奏団です。ですので英語で稽古が進むのですが、幸いヴィオラの方が日本人なので、通訳をしていただいています。本当に助けていただいています。何か言おうとしてもドイツ語がまず出てきてしまい、それを英語の単語に置き換えればいいのですが、英単語がすっかり頭から消え去っており、なーーんにも出てきません。veryすらまともに言えませんでした(恥)。ヒアリング能力も乏しく、なんか私絡みの話をしているなぁというぐらいしか理解できなくて・・・。

SQのメンバーは一番年上の第一ヴァイオリン・二ック、私と生年月日が全く同じの第二ヴァイオリン・ウィル、日本人で出産2ヶ月というヴィオラ・マイさん、パワフルな韓国人女性のチェロ・イーサンです。
二ックは常に演奏に関してアイディアを豊富に提供します。それに対してイーサンは、自分の考えを述べ、二人は理論的に話し合います。マイさんは二ックのアイディアに耳を傾け、トライし、納得がいかない時は二ックの話により耳を傾けます。それを静かに聞いているのがウィルで、意見が対立している時に一言述べ、まとめ役に回ったり、スコアを見ながら思考しています。
このカルテットは話し合いが大好き。時差ボケで眠い目をこすりつつも、ワイワイばりばり話し合いをしていました。お陰で英語が出来ない私でも、自然と楽曲分析が出来、シェーンベルグの曲の組立てを少し理解することが出来ました。英語が分かればもっと勉強できたのになぁ、と残念です。

2回目の稽古となった今日は、やっとシェーンベルグの音楽が見えてきたのか、とても楽しい稽古でした。
恥ずかしい話ですが、それまでシェーンベルグの音楽って全く理解不可能で、音取りだけで一杯一杯でしたけど、「あれっ、こんな所でテーマが出てきて、変奏されていたのか!」と解って、「ものすごく凝った音楽なんだ!」と興味がわいてきました。
稽古の最後に1楽章から4楽章まで通したのですが、私が歌わない1,2楽章もいろんな所にテーマが散りばめられていて、とても楽しく聞くことが出来ました。3楽章はいい感じで仕上がりましたし、4楽章ももう一息というところまで近づくことが出来ました。
本番は明日と11月2日(東京)。明日はどこまで集中して歌い切れるかというところ。東京公演ではもう少し成長した音楽が歌えたらと思っています。
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by mihokohoshi | 2005-10-28 20:26 | 稽古風景