今日から師走!

とうとう「師走」になってしましました。1年ってあっという間。先日「酉」の年賀状を書いたような気分です。
d0047297_1625403.jpgドイツでは
Advendkalender
という名前のかわいいカレンダーがあり、12月1日から24日まで1日ずつめくり、クリスマスを待ちます。
種類もいろいろあり、左の写真のように日にちが書いてある部分をめくると絵が出て来るタイプや、小さなチョコレートが入っているタイプや、おもちゃが入っているタイプなどなど。昨年はチョコが入ったカレンダーを楽しみましたが、今年はライプチヒのクリスマスマルクト(市庁舎前のクリスマス市場)が描かれたが出てくるタイプを楽しみます。

明日のコンサートにいらっしゃる方は「ん?この写真、どっかでみたよーな」と思われるかも??

さてその明日のコンサートですが、今年最後の山場となるコンサートです。
必死に練習をしすぎて、心身共に疲れ気味。今日の稽古は軽めに済ませ、明日に備えたいです。
演奏だけでなく、何かお話をしようかということだったのですが、解説も書いてしまったし、テノールの大島さんとも話し合った結果、最初のご挨拶のみにして、曲間は何もお話しないで、すっきりとしたコンサートにすることとなりました。ソロカンタータ3曲にヘンデルのアリア3曲でかなり演奏時間も長いですし、そこでペチャクチャとお話してはだらけてしまいそうなので。

そこで当日お話しようかなぁと思っていたことを紹介しつつ、今感じていることをご紹介。

ヘンデル作曲「9つのドイツ・アリア」は、ヘンデルがロンドンで傑作オペラをジャンジャン発表している時期(1724年~27年)に作曲されました。そんな充実したイタリアオペラ時代に果たして何故突然ドイツ語の詩に曲をつけたのか・・・。詳しいことは分かっていませんが、研究者たちは「きっとプライベート使用のために作曲したのだろう」と言っています。
当時のオペラ歌手はすさまじくワガママで、「こんな曲歌いたくないからカットして!」とか「もっと目立つ曲書いてよ!」とか「コレを歌わなくちゃだめなら出演やめる」などと言って、ヘンデルを困らせていたみたい。きっとヘンデルは日々のストレスを抱えている時に、母国語であるドイツ語の詩に出会い、しかも作詞者が幼い頃からの友人だと知って、ほっとしたくなって作曲したのかも知れませんね。
といいますのも、この「ドイツ・アリア」9曲のほどんどがヘンデル自身のオペラやカンタータから転用した曲がほとんどで、1724年に初演された「ジュリアス・シーザー」からも転用されています。でも使用したアリアはニレーノ役に書いたアリアで、歌手が歌いたくないといったのか、歌手がちゃんと歌ってくれなくてヘンデルが泣く泣くカットしたのかは分かりませんが、初演の際には歌われなかったアリアなんだそうです。こうして日の目を見なかったアリアを「ドイツ・アリア」に使用していることからも、ヘンデルの熱ーーーい思いが伝わってきます。

小品だから3曲ぐらい歌っちゃえ!!と、9つの中から「ええ曲やなぁ」と思った3曲を選んだのですが、上述したようにオペラアリアなどから転用しているってことは、オペラアリアみたいに難しく、超絶技巧が散りばめられているってことなのです!!ようするに3曲続けて歌うということは、今年の10月に歌いました「ジュリアス・シーザー」でいうと、クレオパトラのアリアの半分を一気に歌いきるようなものでして、やってみると結構大変・・・。「うーん、結婚カンタータだけにしておいた方がよかったのかしら?」とちょっと後悔していますが、あんまり有名ではない「9つのドイツ・アリア」を3分の1紹介することも良いかな、と。

バッハが作った「結婚カンタータ」と名のつくソロカンタータは3つあり、その内の一つが最近日本人ピアニストの遺品から見つかり、話題を呼びました。
今回歌う結婚カンタータは202番という、曲の出だしがとても印象的なカンタータ。このカンタータを初めに聴いたのは、大学2年の時。カンタータクラブの先輩が修士演奏でこのカンタータを取り上げてらして、冒頭の神秘さとアリアの美しさに惚れ、「いつか歌ってみたな」と思っていた曲なのです。5曲あるアリアのうち、2曲はコンサートなどで歌ったりしましたが、全曲通すのは今回が初めて。アリアとレチタティーヴォを次々と歌い、20分集中し続けるのはなかなか手強いです。体力も必要とするので、稽古した後はぐったり。今日も10時間以上ぐっすり睡眠を取りました・・・。

栄養と睡眠で元気になって、明日のコンサートを無事乗り切りたいです。どうぞ温かく見守っていてください。
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by mihokohoshi | 2005-12-01 17:11 | つれづれ写真日記