深い味わい

もう半袖では寒いくらい、風が冷たくなってきました。電車の中でもこの気温の変化に身体がついていけないのか咳き込む人がちらほら・・・。そういう私もちょっとアレルギーが・・・。季節の変わり目&花粉が飛んでいるようなので、皆様お気をつけ下さいね。

さて昨日は東京オペラシティへ向かい、BCJの定期演奏会ソロカンタータ編を聴いてまいりました!席は舞台下手側サイド2階。ちょうど出演者が出入りする扉の上のあたりです。昔、学生券でBCJの定期を聴いていた頃はもうちょっと舞台寄りの3階に座っていましたが、東京オペラシティでBCJを聴く場合、結構学生券の位置ってバランスがいいし、歌手の顔や身体が身近に見えるから勉強するには最高の場所なんですよね。
今回はそのことを思い出して、あえて正面ではなくサイドの席を予約してみました。やっぱり良かった!マサアキ・スズキ氏の独特なオーラを十分に浴びることが出来ましたし(ただし浴びすぎると眠れなくなるぐらい脳に刺激が与えられる)、歌詞もよく聞き取ることができました。
今回はキャロリン、ロビン、ゲルト、ペーターというBCJのみならず世界中で大活躍している歌手たちによるソロカンタータの競演でしたので、客席からも興奮オーラが湧き出ていました。
すべての歌手、すべての曲が素晴らしかったのですが、なんといってもPeter Kooji氏による82番「Ich habe genung」にしびれたぁ!最初の1節でガーーーンとハートをわしづかみされたというか、あの味わいは人生を経てこないと出ないと思うし、それを表現する技を持っていないと出せないし、「私もこういう歌が歌えるように成長していきたい」と思いながらジーンとしていました。82番のカンタータは人生の満ち足りた思いからキリストのそばへ行きたいという死への憧れが歌われるんですけど、ペーターはそれを見事に声に乗せて客席へ届けていて、♪Ach という感嘆詞がなんともいえない色に染まっていました。この曲はソプラノバージョンもあり、いつか歌ってみたいなぁと思っているのですが、昨日のペーターを聞いてしまったら、まだまだ歌えないな・・・と。あの味わいはいつになったら・・・。
この感動を胸に楽屋へお邪魔。忘れていたドイツ語を思い出しながら片言で「82番がすごく良かったぁ。ただ美しいだけじゃなくって、悲しいだけじゃなくって・・・ウーーン言い表せないよ。心の中で泣いたの。」と言うと(言ったつもりだけど)、ペーターは「泣いた?それはいい意味で?」。多分間違った表現をしてしまったんでしょう。ペーターは真剣な表情で聞き返してきました。ごめんなさい、ドイツ語めちゃくちゃで。でもペーターは「ハートが伝わったって君が喜んでくれたのなら歌った私も嬉しいよ」と。私もいつか心が伝えられる歌手になれたらと願い写真を一枚。撮影はロビンちゃんです。
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by mihokohoshi | 2006-09-24 21:31 | つれづれ写真日記