帰国後の初仕事と初鑑賞

緊張のせいか昨晩はあまりよく寝られず、目の下にはクマが・・・。こんな状態でちゃんと声が出るのであろうかと不安でしたが、なんとか無事3曲コラールを歌ってきました。
d0047297_1515587.jpg左はリハーサル中の大塚氏。「この演奏会の場を借りてレパートリーを増やしたい」と、とても意欲的なプログラムを組んだそうで、時間ぎりぎりまで練習を続けていました。
近くで演奏を拝見していましたが、オルガンは右手左手そしてまで使ってオーケストラさながらの演奏をするわけで、まるで魔術師のよう。足は2本しかないし、足の指を使うわけには参りませんので、足先とかかとの計4箇所を駆使するようです。それでも足で弾いているとは思えない旋律を奏でてしまうのですから、さすがですね。
私もオルガンの魅力に惹かれたことがあり、1年だけ副科としてオルガンの授業を取りました・・・。歌よりも練習しましたけど、3つ同時に使いこなすことが異常に難しく、頭が分裂症になりそうでした。
ちょっと小話。オルガンの鍵盤にダミーがあるってご存知でした?聖路加教会のオルガンは3段プラス足の鍵盤からなっているのですが、一番上の鍵盤の左から10個ぐらいは押しても鍵盤が下に下がらない偽物の鍵盤なのです。触らせていただきましたが、下がらない鍵盤ってマネキンみたいで冷たさを感じました。

演奏会の後、一人のかわいらしいオルガニストを大塚氏から紹介していただきました。彼女もつい最近までハンブルグでオルガン留学をされていたんだとか。1月に彼女と一緒に埼玉で演奏する機会が出来るかも知れません。また決まりましたらコンサート情報でお知らせします。

さて夜は津田ホールにてMusica Novanta Noveのコンサートに行ってきました。
d0047297_15423562.jpgムジカ・ノヴァンタ・ノーヴェは声楽家の三池先生ご夫妻の指導の下、イタリア音楽を勉強している方たちの演奏会で、毎年テーマを決めて開かれており、今年はなんと33回目!
大学の同級生で仲良しの郁ちゃんが出演しているので、学生の時から何度か演奏会に伺っています。毎年充実したプログラムで興味深く、今年も「イタリアオペラが大きく様変わりした1800年初め」をテーマに、今まで聞いたことのない作曲家からドニゼッティ、ロッシーニあたりまでの美しい曲を知ることが出来ました。あの「ウィンザーの陽気な女房たち」(ドイツ語)を作曲したオットー・ニコライが、イタリア語でベッリーニと見紛う(聞きまがう)滑らかな曲を書いていたとは驚きでした。いや、この曲を歌った郁ちゃんがあまりにも素晴らしかったからそう感じたのかも知れません。今まで鳥肌が立つ感動はありましたが、郁ちゃんの第一声を聞いて、皮膚とその下の脂肪の間がざわざわっとする感動を味わったのは初めてでした。
学生の頃は一緒にケーキの食べ放題に行ったり、美味しいものを食べに行ったり、ボーリングしたり・・・と色気より食い気の強かった私たちですが、2年ぶりの郁ちゃんの声には、清楚な色気が加わり、素敵な女性に変身していました。私もいつまでも色気のない「天使みたい(子供みたい)」な声で歌っていてはダメです・・・。イタリアとドイツの違いはあっても、声の色気はどちらにも必要なものでありまして、オペラを歌うには必要不可欠であります。私も頑張らなければ。
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by mihokohoshi | 2005-05-28 15:12 | 演奏会報告