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「マタイ受難曲」

16日に無事「マタイ受難曲」ソロデビューをしてきました。

「マタイ受難曲」_d0047297_18124829.jpg無事・・・といっても、ちょっと辛かったです。
というのも、11日に「魔笛」全公演が終わって、十分に身体を休める時間もなく練習と本番が来てしまったので、オペラでの筋肉疲労が溜まったまま歌うのは大変でした。
考えてみたらオペラを3回も公演することが初めてでしたし、2005年に「魔笛」を2回公演した時は、すぐ熱を出して寝こんでいましたので、オペラって体内のエネルギーを爆発させて歌って演じているんだなと実感しました。

ある先輩も「オペラやった後は1週間ぐらい、歌った役の筋肉に身体がなっているからね」とおっしゃっていましたが、10月からみっちりパミーナ使用になっていた身体を「マタイ」使用にするにはちょっと時間が足りなかったかも知れません。

これも経験なので、次回オペラを歌わせていただけるときにはスケジュール調整を考えなくてはと思います。

このように不安を抱えて舞台に立つということは、極度の緊張感を生んでしまいます。
緊張のあまり、頬の筋肉が固まってアゴが動かなくなるという経験は初めてでした。笑おうにも笑えないのです!アゴも動かせないし。
また大抵緊張していても一声出したり、1曲歌ってしまえば楽になるのですが、今回は歌うたびにすごい緊張感が襲ってきて、手はしびれるし足は震えるし。緊張しなかったのは最後の一声だけ。

「マタイ受難曲」は素晴らしい曲なのでデビューさせていただけることを楽しみにしていたのですが、楽しむまでには至りませんでした。せっかく素晴らしいソリスト、オーケストラが揃い、合唱団の方たちも水野先生の指揮に喰らいついて歌っていらしたのに楽しむことが出来なかったのは残念でした。

49番ソプラノ最後のアリア「Aus Liebe」が終わった時、ようやくガチガチの緊張が解け、音楽に浸っていましたが、54番のコラールが指揮者とオケ、合唱が一体となって言葉を演奏していて素晴らしい瞬間を味わうことができました。幸せでした。

次回マタイを歌う時はもっと余裕を持って演奏したい!!

本番を終えてちょっとホッとしたのか風邪ひきかけています。
今日はノドも身体もゆっくり休ませて、次の公演に備えます。

次回は11月30日、愛知県稲沢市での演奏会です。
稲沢混声合唱団とはもう10年以上のお付き合いで、2年に一度の定期演奏会にはソリストとして声をかけていただいています。
あっ、両親がずーーっとこの合唱団で歌っているので、子供の頃練習会場へ連れて行かれたりして、合唱団員の方たちとは20年以上のお付き合いになります!
皆さんお元気かな。
by mihokohoshi | 2008-11-18 14:55 | 演奏会報告