10月:歌劇場開幕

ゲヴァントハウスが9月に開幕を向かえ、続いて10月にオペラハウスも開幕を迎える。
d0047297_227547.jpgベルリンやドレスデンのオペラハウスは8月末に開幕をし、毎日公演を行っているが、ちょっと田舎のライプチヒは遅めの開幕で、残念ながら公演は毎日とはいかない。
チケットも「魔笛」以外は売り切れ御免という公演もなく、当日時間が出来たから行こうかなと突然思い立っても、一番安い席(12~18ユーロ)が手に入る。

d0047297_22201166.jpgこんなライプチヒにもオペラ愛好会みたいなものもあるし、見たい演目を4種類選ぶとちょっと割引になるという回数券みたいなチケットもあるし、40ユーロ払って「オペラカード」というものを購入すると、1年間どの公演(プレミエ以外)も40%引きで購入できるというカードもある。
びっくりしたのは、27歳以下は10ユーロぐらい(だったと思う)で「ジュニアカード」なるものを購入すると、当日余った席をたった5ユーロで購入できるというシステム!残念ながらこの存在を知った時、私は28歳と1ヶ月だった・・・(泣)。

d0047297_22235655.jpg2004-5年シーズンは「オペラカード」を購入し、オペラを沢山見た。
気に入った公演は2~4回と足を運んだ。
右の写真はビゼー;「カルメン」のカーテンコール。
何年か前の演出は現代演出だったようで、「カルメンが毛皮のコートを着て出てきたのよ。」と歌の先生は悲しそうに話していたが、私が見たシーズンは伝統的な演出で、音楽と照明がよく合っており、堪能できた。

d0047297_22312953.jpgこちらはベッリーニ;「カプレッティ家とモンテッキ家」の公演。
衣裳が素敵だったし、なんと言ってもロメオを演じたメゾソプラノが長身で痩せていて、近くで見ても美少年に見える素敵な歌手が歌っていた。
ジュリエットは韓国人の女性。絹糸のような高音のピアニッシモを武器に、ライプチヒ歌劇場でプリマドンナを3シーズン続けている。

d0047297_22341119.jpg一番気に入ったのはモーツァルト;「フィガロの結婚」
これは演出も演奏も最高だった!!歌手のキャスティングも完璧で、みんな生き生きと演じ歌っていた。
フィガロを歌っていたバスの歌手は私のお気に入り。(左の写真の、一番右にあるのが「フィガロ」のプログラム)
彼お目当てに見に行く公演も少なくなかった。年中劇場に通っていると、ごひいきの歌手も出てくる。

d0047297_22451793.jpg夜はライトアップされ、劇場の目の前にある噴水に劇場が浮かび上がり美しい。
ゲヴァントハウスと共に2005-6年シーズンからはシャイーが公演監督に就任した。
きっとイタリアオペラが素敵になっていることだろう。


d0047297_22592420.jpgオペラ劇場とは別にミュージカル専用の劇場もある。
ちょうど私の住んでいた地域になったので、こちらにも足を運んだ。
役者が揃っていて、ドイツ語が分からなくても楽しめたし、感動して涙も流した。
印象に残っているのは「マイ・フェア・レディ」「微笑みの国」
休憩時、ロビーで売られるソーセージも楽しみの一つ。
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by mihokohoshi | 2005-10-22 23:06 | 思い出ぽろぽろ in Leipzig

8月末、どかーーっと暑い日が約1週間続き、雨が降ったかと思ったらもう冬・・・。
一気に気温は下がり、日照時間も見る見る短くなる。
「おーー、これがドイツの秋無しって気候かぁ。これから長い長ーい冬になるのか」とちょっと寂しかった。
d0047297_18445290.jpgでも街で見かけるドイツ人は夏よりも心なしかウキウキ見える。
「何かいいことあるのかな?」と不思議にもっていたら、左のポスターが至る所で張られるようになった。
写っているのはライプチヒ伝統のオーケストラ・Gewandhausの常任指揮者として活躍していたブロムシュテットさん。
そしてタイトルに「とうとう9月です!」の文字が躍る。
あまり日本でオーケストラの音楽を聴く機会がほとんどなかった私だが、ここライプチヒにいてブロムシュテット&ゲヴァントハウスの演奏を聴かないなんて、日本に来て和食を食べなかったのと同じぐらい損だ!と、勢いで開幕コンサートのチケットを早々と購入し(値段は忘れてしまったが、5~10ユーロの間ぐらいだったと思う)2003年8月29日金曜日を心待ちにしていた。
さーーて当日。「こういう開幕ってお洒落しないとだめよね」と、紺色ワンピースを来て、髪もちょっとアップにしたりして、ゲヴァントハウスのあるアウグストゥス広場へ向かった。
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ゲヴァントハウスの中に入ると床から天井へ斜めに延びる壁画がお出迎えしてくれる。そしてチケットもぎりのおじいちゃんとお兄さんが「Abend!」と笑顔で迎えてくれた。

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それにしてもすごい人人人!!ライプチヒ市民が全員集まったんじゃないかと思うぐらい人で溢れかえっていた。みんなドレスアップして素敵!その中に芸大時代合唱定期演奏会で「エリア」を指揮して下さったボッセ先生を発見。「はーー、やっぱり開幕ってすごいのね」と一人感激しながらロビーをうろうろしていた。
私の席は、上の写真でいうと誰も座っていないオルガンの左側(この写真は開幕コンサートではない)。いわゆるサントリーホールのP席ということろ。指揮者の表情がばっちり見える席でもある。
ブロムシュテットが登場し、マイクを手に「Endlich September!(とうとう9月です!)はどういう意味ですか?」と質問すると、割れんばかりの拍手が帰ってきた。
「そっかぁ、やっぱりみんなこの日を待っていたんだ!」と嬉しくなり、なんとなくライプチヒ市民の一人になったような気分を味わうことが出来た。

演奏はニールセン:交響曲1番と、ベートーヴェン:交響曲5番。これがまたすごい!!
オケのメンバーがめちゃくちゃブロムシュテットを信頼しているのが分かるし、ブロムシュテットも随分おじいちゃんなのに、もうノリノリで振りまくっている。特に笑顔が可愛い。一瞬にしてブロムシュテットとゲヴァントハウスの虜になってしまった。
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以来、木曜と金曜に行われる演奏会によく足を運んだ。
どれも素晴らしかったのだが、特に印象に残っている曲は、メンデルスゾーン:「エリア」と、ブラームス:交響曲2番。
ブラームスの交響曲は何番を聞いてもドイツ~~っていう音がして満足できたし、「エリア」は「メンデルスゾーンは俺たちにまかせな!」とオケのメンバーが思っているのが良く分かる、伝統をずしっと感じる演奏だった。私は最初から最後まで身を乗り出し、演奏に浸っていた。
隣で聴いていたおじちゃんは演奏が終わった後、感激して目をウルウルさせている日本人の女の子(一応私のこと)を見て、とっても嬉しそうに、そして誇らしそうに微笑んで、「いい演奏だったねぇ」と一緒に感動してくれた。

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2004~5年のシーズンを最後に、ブロムシュテットは引退。
新しい指揮者にはイタリア人のシャイーが就いた。
シャイーになった途端、チケットの入手が半端でなく困難になり、私は残念ながら演奏会を聴くことが出来なかった。
が、神の思し召しか、1回だけ公開練習を見学することが出来た。
ドイツ語を流暢にこなしながら練習が進む。
今までブロムシュテットと共に作ってきたゲヴァントハウスの美しい音楽を完全否定はせず、よりエネルギッシュな音を求め、「ここは綺麗な音なんていらない。もっと汚い音ちょーだい」なんて注文をしていた。あっという間にシャイーの世界に引き込まれた。今度ライプチヒを訪れる時、シャイーの音楽を生で聴きたい。

最後は夜のゲヴァントハウス。
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by mihokohoshi | 2005-10-06 18:27 | 思い出ぽろぽろ in Leipzig

2003年の7月は猛暑。
誠に残念ながら2003年の写真はPCが壊れたために存在しないので、猛暑の様子をお見せすることが出来ない。
語学の夏季講習を受けたのだが、教室があまりにも暑いので、朦朧としながらアメリカ人やスペイン人のすごくなまったドイツ語と格闘したのだった。

2004年の7月は冷夏・・・というより冬だった。マフラーと手袋が手放せなかった。
2年に一度ライプチヒで行われている「国際バッハコンクール」があり、オルガンの審査員として雅明氏、チェロの審査員として秀美氏という<鈴木兄弟さま>がライプチヒを訪れたので、何度かお食事をご一緒させていただき、私もコンクールの審査員さながら、毎日のように声楽の部を見学した。
せっかくライプチヒにいるし、声楽の部があるんだから、受けてみようかなって思ったのだけど、指定曲目の多さに断念・・・。というか、私の幅の狭い知識ではとてもとてもこなすことが出来る曲数ではなかった。
1次審査となるビデオ審査で、いきなり「エマニュエル・バッハの曲」が出ており、私は「バッハの息子さん」ということしか知らなくて、曲なんか全く聴いたこともない。確か「テレマン」も歌わなくてはならなかった。
2次審査からは、マドリガーレだのシェメッリ、マグダレーナの音楽帳だのと気が遠くなり、3次では1960年以降に作曲された現代曲も1曲歌えとあり、完全に気絶・・・。
次回気力があったら受けてみようかと思っているが、どうなるかは不明。
1次審査では、日本人が声楽部門に4名、オルガンに数名居たが、残念ながら全員先には進めなかった。
世界中に上手な人って腐るほどいるんだなぁ、などと世界レベルを痛感し、みんなで朝の3時まで飲み明かし、慰め合った。
閉店のため追い出されトラム乗り場へ行くと、道端に「バッハコンクール」と書かれた看板が転がっているではないか!「これさぁ、2次に進めなかった人が壊したんだろうね」と眺め、オルガンのある子は「私も私も!!」と叫んで、看板の上に飛び乗ったのであった・・・。酔っ払うと人は何でも出来る。
最終結果にはかなりの疑問が残り、張り出された結果の前でみんなでブーブー文句を日本語で言った。芸術に順位はつけられない。

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ライプチヒからICE(特急)で1時間、RE(普通電車)で1時間半行くと、ザクセン州の州都Dresdenドレスデンに着く。
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ちまっとしたライプチヒとは違い、歴史も冨も豊かだと感じさせる。さすがアウグスト強王(1670-1733)。
ツヴィンガー宮殿の中にある<アルテ・マイスター絵画館>や<陶磁器コレクション>は圧巻ではあるが、音楽好きにたまらないのは、やはりSemperoperゼンパーオーパーでしょう!
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2002年の夏に洪水で沈んでいたとは思えない。
↓洪水の様子を上から撮影した絵葉書を見つけた。
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今はきれいになり毎日のようにバレエ・オペラ、オーケストラのコンサートが行われている。ライプチヒから近いので、よくオペラやコンサートを見に訪れた。

d0047297_23293211.jpgクルト・モル、V・カサロヴァ、W・マイヤーのコンサートはなんと800円!!この値段で彼かの芸術を味わうことが出来るとは本当に至福の時!
オペラは「魔笛」「カプリッチョ」「ナクソス島のアリアドネ」「ドンカルロ」「ドンジョヴァンニ」「クレオフィーデ」を鑑賞。こちらも1300円ぐらいで見ることが出来た。
↑クルト・モルのLiederabend
↓ハッセ作曲「クレオフィーデ」
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BCJで共演したバスのヨッヘン・クプファーがゼンパーオーパーの専属歌手なので、「カプリッチョ」と「ナクソス」は招待してくれたし、「ドンカルロ」は格安でチケットを取ってくれた。
貧乏留学生だったので、本当に感謝。
自宅にも招待してくれ、ズザンネ奥様やユリウス坊や、そしてディドという名の犬も紹介してくれた。ヨッヘンお手製のイチゴケーキも味わうことが出来た。ヨッヘンファンの方には私一人で楽しんでしまい、申し訳ない。

ドレスデンのもう一つの目玉はFrauenkircheフラウエン教会
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ドイツ東西統一後から復興が始まり、戦争で破壊された石を分析して、使える石は使い、足りないところは新しい石で補うという、世界一大変なパズルをしながら2004年に出来上がった。
写真左はまだ天辺を修理中。右は完成した教会。黒い石が再利用している石。

ドレスデン周辺の町も訪れたが、それはまた別の機会に紹介しよう!!
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by mihokohoshi | 2005-07-03 00:03 | 思い出ぽろぽろ in Leipzig

6月:ゲルマン民族

日本の6月は梅雨の季節で黴や食中毒と戦う月である。昔は「水無月」と呼ばれ、小学生時代に「あまりにも沢山雨が降るので天のお水が無くなっちゃうから水無月と名前が付いた」と教えられたが、今広辞苑を調べてみたけど、そんなこと一言も書いてなかった・・・。
本当かどうかは別として、2年ぶりに迎える日本の梅雨にちょっと怯える今日この頃だ。
ライプチヒの6月はどうかというと、2003年は異常気象により死ぬほど暑く、1週間ほど部屋探しで町中を歩き回っていたら見事にサンダル焼けをしてしまった。ところが2004年は毎日どんよりと重い雲が空を覆い、もうちょっとで鬱になりそうだった。
Gewitter雷雨という単語を天気予報でよく耳にするのも6月。確か2003年6月に渡欧した際、雷雨のせいで飛行機が飛ばず、ドレスデンから車でライプチヒに輸送された。この時の雷雨で、ベルリンでは死者が出たそうだ。とにかくドイツの雷雨はすさまじい。
そんな6月はお天道様がかなり恋しくなるのだが、ドイツ人のお天道様に対する執着心は並々ならぬもので、ちょっとでも晴れるとすぐ半袖になり、アイスを食べながら「夏だねぇ」と語らい、公園では上半身裸で寝そべる人が続出する。決して気温は高くないので、寒がりの私から見たら「風邪引くんじゃないか?まだ気温20度だよ」と心配してしまう。でもドイツ人は風邪を引かない・・・。
下の写真は4月のものだか公園の芝生にところ狭しと寝転んでいる人々。
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どうして寒くないんだろうと不思議だったが、ドイツ人はほぼ全員体温が高いということが日常生活を共にして分かった!トラムで隣になったおばちゃんがホカホカだったり、コンサートで隣に座ったおじちゃんから熱を感じたり、若い子も・・・。きっと肉食で体のデカいドイツ人は平熱が高いんだと思った。
ドイツ人の大きさ・・・というよりデカさ(この形容がぴったり)には留学直後から驚かされた。ドアノブの位置も高いし、トイレの鏡も上の方に設置されているため、首から上がかろうじて写される状態だ。
こちらの写真は、日本文学を専攻しているAntjeと並んで写したもの。身長は20センチも違う。
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もちろん体重も30キロ違った。これでは靴や洋服が欲しくてもサイズがないのは当然。日本では平均サイズの私だが、ドイツでは一番小さいサイズの靴でも大きかった。


一番びっくりしたのは歯ブラシ。これまたデカい。こんなサイズを口の中に入れて動かすなんてとても出来ない。仕方なく直径1センチの電動歯ブラシを購入して愛用した。
口が大きければお尻も大きいはずで、生理用ナプキンも「これじゃ、オシメじゃん!」という大きさ。でも道端ですれ違う女性は皆大きなお尻をしているし、椅子に腰掛けられないのではないか、入っても抜けないんじゃないかと冷や冷やしてしまうお尻にも何度も遭遇したので、ナプキンの大きさにも納得した。
やっぱりワーグナーのオペラを歌うにはあの巨体じゃないと無理なんだろうなとオペラを見ていて思った。そうした重い曲を歌うための声帯ではなく、バッハやモーツァルトに適した声帯を与えてくれた両親に感謝。それでももう少し大きくなりたいとジャガイモを頬張ったが、あまり変化はなかったようだ。帰国後ほとんどの人が「痩せた?」と言うから。そんなはずはないと体重計に乗ってみたがやはり変わっていなかった。
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by mihokohoshi | 2005-06-01 11:50 | 思い出ぽろぽろ in Leipzig

ライプチヒと聞いてまず頭に浮かぶのはヨハン・セバスチャン・バッハという名前ではないでしょうか?
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左の写真は、トーマス教会前のバッハ像です。
ライプチヒでは聖霊降臨祭(復活祭後の第7日曜日)の3週間前の金曜日から10日間(2005年は4月29日~5月8日)バッハ音楽祭が開かれ、世界各地から演奏家を向かえ、沢山のコンサートが行われています。
留学中、3度バッハ音楽祭を聞くことが出来ましたが、2003年は受験で訪れたらたまたまバッハ音楽祭が行われていて、何とか1公演だけ聞くことが出来ただけ。確かレオンハルト指揮で、バスのペーター・コーイがソリストとして招かれ、カンタータを2・3曲歌っていたと思います。2004年は風邪を引き寝込んでしまったので、クイケン率いる「ラ・プティット・バンド」の公演をニコライ教会で聴いただけでした。
しかし2005年5月は留学最後のバッハ音楽祭ということもあり、体調を整え、気合を入れてチケットを前もって購入し、毎日音楽三昧、いやバッハ三昧をしてきました。

まずは今回の目玉でもあったガーディナー指揮の「マタイ受難曲」。
d0047297_2221723.jpg1ヶ月前にチケットを買いに行ったらすでに売り切れの状態だったのですが、当日無事ゲット!!背中から音を聴く席で3時間ガーディナーのマタイを堪能しました。すべての曲に「祈り」というテーマが見え、とても丁寧な音楽作りをしていました。時々後ろを振り向いてガーディナーの指揮を見学しましたが、ものすごく横に流れる音楽にこだわった指揮をしていて、妙に感動!!美しかったです。教会は満員で、後半途中から酸欠に襲われましたが、しばらくしてどこかのドアが開いたのか、新鮮な空気が教会に入り、最後まで集中して聴くことができました。

d0047297_2232970.jpg2つ目の公演は、中央駅近くにある小さい教会で行われた韓国人テノールSeung-Hee Parkによるコンサート。彼とは2004年2月のバッハアカデミーで知り合いました。今回もやわらかく甘い歌声を披露し、お客さんからの温かい拍手に笑顔で答えていました。

3つ目はオペラ。J.S.バッハの末息子でモーツァルトに影響を与えたヨハン・クリスチャン・バッハのオペラ「Temistocle」がライプチヒのオペラハウスとバッハ音楽祭との共同制作で初演以来、復活上演がされました。
d0047297_2039174.jpgとにかく長いオペラで、上演時間は4時間以上・・・。しかもダカーポアリアとレチタティーヴォセッコの繰り返しという古ーいスタイルで、ちょっと退屈。演出は舞台の真ん中に浅い池があり(今流行っている演出なんだとか)、歌手はその池に裸足で入ったりしゃがんだり。その度に「バシャバシャ」と音がするので、音楽の邪魔をしていたと思います。舞台上から降る雨に濡れながら歌うという場面も。見ている方が風邪を引きそうでした!

4つ目はヴァイオリンの寺神戸亮さんによるコンサートに行ってきました。会場は旧市庁舎内にある縦長のホール。配られたプログラムに1曲追加があり、約80分の盛り沢山なコンサートでした。もうすんばらしい演奏で、耳の肥えたバッハファンも曲が終わる度に、「ほー」とため息をつき、うなずき、割れんばかりの拍手を送っていました。もちろん私のその中の一人。
d0047297_2252692.jpg以前寺神戸さんとBCJの「マタイ受難曲」でご一緒させていただいた時も感じましたが、寺神戸さんの音にはすごいPassionを感じます。今回もすべての音にエネルギーが詰まった情熱を味わい、至福の時を過ごすことが出来ました。写真は終演後に撮っていただいたものです。

さて毎年バッハ音楽祭の最後に「ロ短調ミサ」が演奏されるのですが、今年はゲヴァントハウスオケを長年指揮してきたブロムシュテットによる「ロ短調ミサ」が、トーマス教会で演奏されました。一番安い席(約1500円)を買ったら、2階で演奏しているオケの真下の席で、音もちょっと悪く、指揮者も歌手も全く見えない場所でした。
しかし、TV収録が入っていたので、至る所にライトが設置され、そのおかげで柱に写ったブロムシュテットの影を見ながら演奏を楽しむことが出来ました。d0047297_21104156.jpg2シーズン、ブロムシュテットの指揮を見てきましたが、やはり素晴らしいです。特にKyrieとDona nobisは最高!!きっちり和声感を大切に作るのだけど、音楽の流れが止まらず、内容も濃く、一緒に歌いたくなりました。もうちょっとお金を出していい席を購入し、指揮者と歌手が見られる場所にすればきっと倍楽しめたはずだとちょっと後悔しました。日本でも放送されるはずなので、見逃さないようにしないと。
来年2006年のバッハ音楽祭にはBCJがニコライ教会で演奏することが決まっているんだとか。連れて行ってもらえることを願ってやみません!
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by mihokohoshi | 2005-05-17 15:58 | 思い出ぽろぽろ in Leipzig