昼間、人生二度目の鍼治療へ出掛けてきました。前回とは違い、心に余裕を持って治療に望むことができましたので、一体どんな鍼を使っているのか、また何本刺された(打たれた)のかを数えてみました。
鍼は5センチぐらいの長さで、髪の毛の4分の1ぐらいしかない、とってもとっても細ーい銀色の鍼を使用していました。長いので、体が動けば鍼も一緒にゆらゆらと揺れます。今日は眉毛の内側に2本打たれ、私が頭を動かすたびに、鍼がゆらゆらと揺れ・・・・・・
ちょっと蝶々になった気分でした。
そして体の裏表合わせて36本もの鍼が私の体に刺さったのでした。相当首や肩が凝り固まっていたのでしょう。今日は置き鍼を2箇所していただきました。3日ぐらい刺したままにしておくんだそうです。ちゃんと自分でとれるか心配・・・

午後は池袋の芸術劇場リハーサル室(地下)へ行き、9月3日の練習をしました。
久しぶりに会った同級生と語らい、以前お仕事をご一緒させて頂いた先輩方とご挨拶をしたり、近況を報告したり・・・と稽古前のロビーは大賑わい。
そして小林道夫先生の登場。10年前とほとんどお変わりのない先生の笑顔に、稽古場は温かい雰囲気に包まれました。
14時から稽古が始まり、先生が指揮台に立たれると、瞬時に空気がピーンと引き締まり、メンバー全員が「一体先生はどのようにこのカンタータを表現されるのだろう!」と一斉に注目します。その注目の中、なんとも柔らかく静かに先生の両手がまるでバレエダンサーのように揺れ、お顔の表情は時にやさしく時に悲しくテクストに合わせて変化し、私たち部員全員を音楽の流れに引き込むのでした。

合唱練習ではものすごく歌いにくくて、音楽や声が全く流れなかった箇所も、先生の指揮と、スパイスの効いたアドヴァイスでがらっと変わります。「なんで今までそうやって歌えなかったんだろう」と不思議。
また、すべての音符、言葉に気を配り、それぞれの音符に適した重さ、それぞれの言葉に適した音色を一緒に作り上げて下さいます。
こういう稽古を久しぶりに体験し、「私ってクラブを引退してから、なんて雑な音楽を・・・いや、音楽していなかったなぁ」と恥ずかしくなりました。

今回はいろいろあって参加するかどうか迷いましたが、小林先生の指揮を見て、やっぱり参加を決めてよかったです。
バッハの音楽に精通していらっしゃるだけでなく、ドイツ語も堪能な先生がコラールを指揮なさるとき、手や指だけでなく、顔、体そしてオーラでもって音楽とテクストを表現なさるので、先生の指揮を見なくてはいけないのではなく、見ないと損!という気持ちになるのです。先輩方も「俺たち、先生の指揮を見るために集まったようなもんだもんな」という話も出ましたが、本当にそう!!
♪Freu dich sehr,o meine Seele 喜びなさい、わが魂よ♪というフレーズを歌う前の先生の呼吸だけで、心の底から喜びに包まれるのです。あーー、しあわせ!!
今日から4日間は生涯忘れることのない素晴らしい時間となるでしょう。
[PR]
by mihokohoshi | 2005-08-31 23:41 | 稽古風景

オーディション

今日も陽射しの強い一日でした。
そんな中、中野坂上駅から徒歩10分のところにある「新宿村スタジオ」へオペラのオーディションを受けに行ってきました。

今回のオーディションはモーツァルトのオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」と「フィガロの結婚」のキャストを決めるもの。私はスザンナを選び、アリアを一曲歌ってきました。
私の性格や感情に近い役は、「コジ・ファン・トゥッテ」のフィオルディリージというお姉さん役(実際私も長女)だと思うのですが、この役は高音からかなりの低音まで幅広く均等に美しい声が出ないと歌いこなせない役ですし、今はヘンデルのクレオパトラを歌っている関係で、スザンナの声が今の私に一番良いだろうと思い、スザンナを選びました。
ただしスザンナは、機敏で頭の回転が速い人でないと演じ切れません。私はのほほんとしているし、時々頭が逆に回転したりする天然さを持っていますので、キャラクターから見るとあまりスザンナっぽくありません・・・。しかもクレオパトラの稽古で毎日「女王」扱いされていますし、弟をバカにしていますし、スザンナにはほど遠くなってしまうわけでして。

まっ、ともあれ久しぶりにモーツァルトが歌えて楽しかったです。
楽しかったと言っても、オーディション会場の異様な雰囲気はなかなか慣れることが出来ません。
待合室では和やかなんだけども、どこかピンと張り詰めている雰囲気があり、オーディション会場では、微動だにせず、ニコリともせず、腕を組んで淡々と審査をされる先生方が横一列に並び、クーラーのせいだとは思いますが、会場は温度が3度ぐらい低く感じられるのです。
そして緊張も高まり、どう歌ったのかも覚えていません。緊張の中でも実力の8割を出すためには、練習で120%の出来でないとダメなんでしょうね。
たった一曲のアリアを歌っただけですが、ぐったりと疲れた一日でした。

下のチラシは前回宣伝をした9月3日東京藝術大学バッハカンタータクラブ創立35周年記念演奏会のものです。
d0047297_202171.jpg

[PR]
by mihokohoshi | 2005-08-29 20:05 | つれづれ写真日記

またしても宣伝

台風11号が見事関東に上陸しましたね。夜中12時ごろカーテンから外を覗くと、桜の木が風に大きく揺れ、雨が激しく道路に叩きつけていました。
東京に上京してからの癖なんですけど、台風が来ると料理を作りたくなるんです。天災が嫌いな私は、多分気が動転してしまうのでしょう。今回は黙々とひじきを煮ていました。

「シーザー」の稽古も少しずつ進んでいます。
私はBCJのドイツツアーに参加していたため、立ち稽古の参加が遅れましたが、昨日でようやくクレオパトラに関係するシーンの立ち(演技)が付きました。まだアリア6曲あるうちの3曲は、演出家が「好きに動いていいよ」と言って下さったので、今のところ、どのように立ち回るかは考えていませんが、その他の部分は一通り付きました。
付いたと言ってもまだ動線しか覚えていないので、これから相手とどのように呼吸を合わせていくか、タイミングを計るか、レチタティーヴォのキャッチボールのスピードや間をどうするかを稽古をして煮詰めていかなくてはなりません。

「シーザー」の稽古の合間をぬって、9月3日(土)東京芸術劇場大ホール(池袋西口)で行われる東京芸術大学バッハカンタータクラブ創立35周年記念演奏会の練習に参加してきました。
このバッハカンタータクラブでの研鑽は、今の私を支えてくれていると言っても過言ではありません。
指導をしてくださった小林道夫先生からは本当に多くのことを学びましたが、「こびずにピュアな気持ちで音楽と誠実に接すること」、「人前で音楽を演奏するということはどういうことなのか」を教えていただいたと思います。
その小林先生がこの35周年記念演奏会を最後に、カンタータクラブでの指揮活動を引退なさいます。「シーザー」や「La Fonteverde」の稽古に追われているこの時期、なかなかカンタータクラブの稽古に参加できないので、演奏会への出演を一時諦めたのですが、やっぱり小林先生と一緒にカンタータが歌いたくなって、出演を決めました。
どうぞお時間ある方は、池袋へ足を運んでいただき、私たちと一緒に小林先生の音楽に浸っていただけたらと思います。BCJとはまた違った感動を味わっていただけることでしょう。
入場料はS4000円とA3000円、そして学生券1500円がございます。
チケットのお申し込みは下のCommentsをクリックしていただき、お名前とチケットの種類、枚数をご記入の上、非公開を選択して送信していただければ、受付に置き券としてご用意いたします。
曲目はJ・S・バッハ:カンタータ146番「われらは多くの苦しみを経て」
             カンタータ159番「見よ、われらはエルサレムにのぼる」
             カンタータ110番「われらの口を笑いで満たそう」
となっております。どうぞよろしくお願い致します。

               
[PR]
by mihokohoshi | 2005-08-27 23:36 | 稽古風景

季節はずれの稽古

昨日ののせいか、お天気(低気圧)のせいか、今日は一日元気がなく、体がどーんと重かったです。

は、環さんが紹介してくださった日比谷のお店へ。朝一の予約をしたので、早起きが大変でしたが、夏休みということもあり、ラッシュに揉まれることなく、無事到着。
痛いのが大嫌いな私はきっと顔も青ざめ震えていたのでしょう、子犬のように(ウソ)。
治療をしてくださった水野先生は「鍼は初めてなんですよね。でも全然怖いことありませんからね。何かあったらすぐにおっしゃってくださいね」と穏やかに語ってくださり、私のドキドキを沈めてくださいました。
少し問診があった後、脈を計り、背中から治療開始!
まず肩2箇所、肩甲骨の下2箇所に鍼を打たれました。思っていたより痛くないし、むしろ気持ちいい!!
10分放置され、その後は温灸。この時も「熱くありませんし、何も怖くないですからね」と恐怖心を取り除いていただき、鍼を打った付近を温めてもらいました。
それから仰向けになり、足、腕、お腹・・・そしてなんとこめかみにも鍼が。この頃は恐怖心などどこにもなく、代わりに興味津々になっていましたので、一体どんな鍼なのか見たくて腕を動かしたら左手だけ取れてしまい反省・・・。再び10分じっとしていました。
仕上げは手足の指のツボ押し。これまたイタキモ(痛いけど気持ちいい)でリラックスできました。
「治療をした日は体がだるいことがあるかも知れませんが、これは効果があったという証拠ですからね」と言われ、帰宅。早起きしたためか1時間ほど昼寝をしてから「シーザー」の稽古へ参加してきたのでした。
その「体のだるさ」は今日来たみたいです。

今日は久しぶりにLa Fonteverdeの稽古。9月21日のコンサートの曲(モンテヴェルディ)は明日することにして、11月23日福岡、24日東京、25日横浜で演奏する曲を中心に練習しました。23.24日はジェズアルドでまとめていますが、25日はジェズアルトに加えて、クリスマスキャロルも数曲歌います。
みんなで「季節はずれの曲だねぇ」と笑いましたが、夏、蝉が鳴く中で、♪き~~よし~~(本当は英語でしたが)なんて歌うと、全く頭が受けつけず、本当に変な気分でした。
残念ながら涼しい気持ちにはなりませんが、一度試してみてください。夏の日差しを浴びながら「きよしこの夜」を歌うことを!

           宣伝!!!
d0047297_1952753.jpg9月21日は横浜みなとみらいホールにてモンテヴェルディのプログラムを演奏します。
響きの美しい小ホールで、声楽作品にぴったりの場所です。
このコンサートが私のLa Fonteverdeデビューになります。
是非是非、足をお運び下さいますよう、お願い申し上げます。

チケットをお求めの方は、
チケットぴあ
0570-02-9990
横浜みなとみらいホールチケットセンター
045-682-2000
オレンジノート(主催)
045-545-4316
または、下のCommentsをクリックしてお名前と枚数を書き込んでいただき、非公開を選択して送信していただければ、私の方で当日置き券という形で受付に預けることも出来ます。
どうぞよろしくお願い致します。チケット代は4000円です。
[PR]
by mihokohoshi | 2005-08-24 19:19 | 稽古風景

初体験ふたつ

一つ目
まず今日は午後神楽坂へ向かい、初のインタビュー体験をしてまいりました。
d0047297_2253337.jpgインタビュアさんは今回が132回目(123回かも?)となるベテランのYAMANOさん。
バス・バリトンのいいお声が、緊張してテンパっている私をリラックスに導き、「編集が出来ますから、いくらでも言い直して結構ですよぉ」と落ち着かせてくださいました。


応接室というか、小学校の校長室を思わせる雰囲気のお部屋でインタビュー開始。
座っているのに手足が震えているのが分かりました・・・。
笑っていても左頬の筋肉がつりあがっているのが分かるぐらいなのですが、そんな事もお構いなしに、カメラマンさんがパシャパシャと右から左からと私の引きつった顔を撮ってらっしゃいました・・・。焦点も定まっていなかったかも・・・。
はっきり言って何を話したのか、ほとんど思い出すことが出来ません、特に前半。声も上ずっていたと思います。
後半はYAMANOさんのペースにすっかりはまり、私の発言が面白いのか、変なのか、お部屋は時々爆笑の渦に包まれました。

YAMANOさんがシェーンベルグに造詣が深くていらしたので、私の方がいいお話を伺うことが出来ました。「なるほど!!そう考えることも出来るのか!!」と何度も納得。シェーンベルグの音楽に対する考え方も変わりました。
今日のお話を元に、また新たに挑戦していきたいと思います。

二つ目
夜は「ジュリアス・シーザー」のお稽古。
今日は弟プトレマイオスと戦い破れるシーンのみ。ムチで打たれ、蹴られ、転がり、がんじがらめにされ・・・と悔しい思いばかり。プライドが高いクレオパトラもここまでされると惨めです。
「ここまでバタバタ倒れっぱなしだと、あざが出来るなぁ」と思って今ひじを見たら1つ出来ていました。うーー、痛い。
初体験はアザなどではなく、写真のように担ぎ上げられたことです。
d0047297_231177.jpg高所恐怖症ではないし、反対に高いところに登って景色を眺めたりするのが好きな方なのですが、この担がれ方はちょこっと怖い。
このまま舞台上で運ばれるのですが、天井を見ていると、方向感覚が分からなくなるし、不思議な感じがしました。
運んで下さる助演の4名さま、2人のクレオパトラを担ぎ続けて(多分5回ぐらいは繰り返していた)下さり、お疲れ様でした。重いと思いますが、よしなに。

明日は・・・あっ、明日も鍼初体験なんだった!!
今回の体調不良で、鍼治療を薦められたのです。8時半から刺されてきます。
[PR]
by mihokohoshi | 2005-08-22 23:19 | つれづれ写真日記

ここ4日間は夏休み

稽古もなく、ゆっくり過ごした4日間でしたが、時差と戦い、暑さと湿気とも厳しい戦いを繰り広げた日々でした。
胃の調子は少しずつですが上向きで、食後のモタレもなくなってきました。このまま残暑を乗り切りたいです!
この暑さの中、元気なのは蝉で、昨日なんぞ夜中の2時までみーんみーんと泣き続け、朝は5時から叫んでいました(1匹だけ)。もう少し寝坊をしてくれるとありがたいのですが・・・。

帰国後、10月末と11月頭に歌うシェーンベルグの関係で、雑誌のインタビューを受けることになりました。
これは11月の公演を主催してくださるNPOトリトン・アーツ・ネットワークさん(以下TAN)が進めてくださったお話で、22日にインタビュー初体験をします!!
TANさんのお話では「写真撮影もありますので、よろしくお願い致します」とのこと。
ひょえーぇぇ、5月に美容院に行って以来、髪はのびのびぼさぼさだし、きれいなお洋服もありません。
慌てて美容院を予約し、洋服の調達へ走りました。
d0047297_22214291.jpg
私が今持っている洋服の中で一番マシなスカートを穿いて、同じメーカーのお店へ行き、店員さんに左のカットソーを選んでいただきました。
先シーズンまではビーズが散りばめられていたのが主流だったけども、今シーズンはそれにストーンは加わったゴージャスな物が多いんだそうです。

そして今日は下北沢の美容院IMUへ行ってきました。d0047297_22264120.jpg



「今秋のスタイルはこんな感じもあるよ、似合うんじゃないかな」と、いつも担当してくださるイデさんに薦めていただき、今までよりもすっきりまとまる髪型となりました。お陰で背もちょっと高く見えます。

後はインタビューに答えるだけ!!
10月のオペラ「ジュリアス・シーザー」にも触れてよいとのことで、二期会の方もいろいろとご助力してくださいました。
格好良いことは言えないけど、落ち着いて今の私の状態、気持ちを伝えられたらと思っています。
母親からは「名古屋弁でいいから頑張って来い!!」とのエールが・・・。母国語はストレートに思いを表現できますからね。でもインタビュアーさんが名古屋弁を理解してくださるかどうかは疑問かも。
[PR]
by mihokohoshi | 2005-08-20 22:42 | つれづれ写真日記

帰国

8月14日
帰国日。
北ドイツは本当に天気が悪いです。最終日のこの日も曇り時々雨。ミュンヘンに移動した両親からは「いい天気よぉ」と元気な声で電話が・・・うらやましい。
d0047297_22521655.jpgコンサートがすべて終了した安心感からか、胃の調子が上向きになり、朝食もきちんと頂くことが出来ました。
5日間、私のお部屋で癒しを提供してくれていたカモミールたちとお別れをし、チェックアウト。
昨晩遅くまで打ち上げが行われていましたが、無事全員揃ってハンブルグ空港へ到着。

d0047297_2254229.jpg



再びパリへ。するとこんなバスが!!→
飛行機の出入り口と、空港ビルの出入り口に直接ドッキングするんです。初めて見ました。

広ーい広~いシャルル・ド・ゴール空港なのに1時間しか乗り換え時間がなく、必死になって歩き、出国審査を終え、ぎりぎり乗り込むことが出来ました。

大変だったのはその後・・・。11時間のフライトのうち、7時間は上下左右に揺れっぱなしだったのです!!まるでジェットコースターのようで、私は「お願いだから止まってぇ!」と心の中で叫んでいましたが、隣のナホちゃんは「おろしてぇ!」と叫んでいたそうです。飛行機酔いました。
成田空港着陸時も雲の影響で揺れまくりましたが、無事到着。
トランクも無事到着し、成田エクスプレスにて帰宅しました。
d0047297_2361650.jpg

お世話になりました!!ソプラノⅡにかんぱーい。

5回に渡る「BCJドイツツアー2005日記」を読んでいただきありがとうございました。
これからは通常の日記に戻ります。またお時間ある時にふらっと立ち寄って読んでいただければ幸いです。
[PR]
by mihokohoshi | 2005-08-18 23:08 | つれづれ写真日記

8月12日
Luebeckでのコンサート。
留学中よく食べたケバブをランチにぱくりっ。まだまだお腹が減らないので沢山は食べられないけど、懐かしい味にぺろり。

d0047297_2136299.jpg1時間半かけてリューベックへ。丁度いい大きさの古くて美しいレンガの街がお出迎えしてくれました。
ここの名産品はマルチパンというお菓子。日本でいうマジパンです。
コンサート終了後主催者の方からソリストたちにト音記号が入った丸いマルチパンが贈られました。


d0047297_21381761.jpgハンブルグよりも風が冷たかったリューベック。
バスから降りて教会へ駆け込むと、とっても高くてきれいな天井が待っていました。
今回のツアーの中で一番天井が高く、それにより残響はなんと12秒!
ここはブクステフーデが活躍した場所で、この残響の中、彼の曲を一体どのようにして演奏したのかが不思議の一つだったそうですが、最近大きな教会の隅にある小部屋で演奏したということが分かったんだそうです。
この話を雅明氏が語った途端、みんなで「では今日のコンサートもその小部屋で!」と口にしたのは言うまでもありません。d0047297_21471773.jpg
コンチェルトのリハーサルを聴きましたが、もうモワンモワンしちゃって・・・。
意外と人の声はそれ程モワモワしなくて、テクストも聞き取りやすかったです。が、すごい残響!!
こんなに響くのは初体験かも知れません。
演奏会で人が入れば残響も変わるだろうとプラス思考でいましたが、まだまだ響くのなんのって!
後ろの方で聴いていた方は「音の渦に飲まれていた・・・」とのこと。お客様の反応もイマイチで、この演奏会は前から10列ぐらいのお客様のために演奏したようなものかも知れません。
感動を通り越して圧巻の残響!貴重な体験でした。

8月13日
ハンブルグでのコンサート。
前日のコンサートからプログラムが新しくなり、カンタータ127番ドッペルコンチエルトBWV1043そしてマニフィカートを演奏しました。
お天気は強風&小雨・・・。せっかく外出しても、ハンブルグの街並みはグレーがかっていて、デジカメの出番はなかなか来ませんでした。
d0047297_2233643.jpgカイロを体の表裏に張り、いざMichaelis教会へ。白を基調とした純真なイメージ。
リハーサルの直前まで結婚式が行われていたので、ドア付近にはフラワーシャワーで舞った花びらがちらほらあり、新郎新婦も外でお友達と談笑して、微笑ましい光景でした。

←この教会ではライプチヒのトーマス教会のように、2階での演奏となりました。
残響はリューベックの半分ぐらい。気持ちの良い残響にホッと安心。


d0047297_22125965.jpg
いつもソプラノやソプラノⅡを歌う時は、このように斜めの角度で指揮者を見て歌うわけですが、実はカンタータ127番だけ、コラール旋律を歌うソプラノが一丸となって歌えるようにと、6名揃って1段目の真ん中にデンと陣取りました。よってアルトが上手にテノールが下手に2列になり、バスはソプラノの後ろに固まったわけです。私は6人のソプラノの右から4番目、左から3番目に位置していましたので、ど真ん中で歌いました。何気なく顔をあげると、指揮者の顔が正面に見えるのは、ちょっとドキっとします。気合を入れてコラールを歌っていると、「そんなに頑張らなくていいから・・・」とのお達しが。

2000人のお客さんが入り、とても良い響きにも恵まれ、気持ちよく歌いきることが出来ました。
演奏終了後、久々に全員のお客様から温かい拍手を頂き、メンバーの顔も満足気でした。
d0047297_22214632.jpg演奏会終了後、バスでレセプション会場となった市庁舎へ向かいましたが、バスが動き出すまで待ちきれず、ロビンとちぇりーさんはバスの運転手さんがバスに積んでいるマイビールを買い取り、バスの中で打ち上げ開始!!
みんな美味しそうに飲んでいました。
d0047297_22253830.jpg







夜の市庁舎はライトアップされ、昼とはまた違った表情を見せてくれました。
打ち上げは市庁舎の地下にて行われ、焼き鳥に似た料理も出ていました。
ようやく私もビールを飲んで一息!ビールといっても、Alsterwasserという名前がついている飲み物で、名前は格好良いのですが、ビールをスプライトで薄めたものでして、私には丁度良い飲み物でも、皆には抵抗のある飲み物だったようです。美味しいですよ。お試し下さい。
d0047297_22321162.jpgそしてなんと特別に1階にある美術館をBCJメンバーのために公開してくださったのです。
Goyaなど素晴らしい作品があり、メンバーは興奮状態に!!近寄ると鳴るブザーが鳴りっぱなしでした(笑)。
興奮が少し収まると、ほろ酔い気分で夜の美術館を堪能。美術館貸切!一生に一度の贅沢です。16世紀半ばから17世紀半ばの絵画が飾られており、私のお気に入りは
←こちらでした。目にほれました。あーー、なんて素晴らしいの!!
[PR]
by mihokohoshi | 2005-08-17 21:28 | つれづれ写真日記

8月9日
Rendsburgでのコンサート
この日は朝食を食べないで、11時までぐーっすり寝てしまいました。昨日の移動は楽だったけど疲れたようです。
天気は強風&大雨の嵐!!すぐ側のDammtor駅へお昼を食べに行こうと思いましたが、嵐を見た瞬間あきらめて、ホテル内のカフェで済ませました。
d0047297_10431588.jpg←午後バスに揺られること1時間。RendsburgのChrist教会に到着。小さな町で、緑に囲まれた安らぐ教会でした。

d0047297_10441419.jpg












内部は地味すぎず派手すぎずといったところ。300年の歴史を持つ教会で、形は均等な長さの十字架の形になっていて(こんな感じ)、左右と下にお客さんが入り、私たちは上の祭壇のところで歌いました。
聖壇の右手には、当時デンマーク王が座るためのバルコニーが設けられ、バルコニーの上には王冠が飾られていました。装飾も豪華ですよね。↑

d0047297_1111522.jpg今日からのプログラムはロ短調ミサではなく、モテットのJesu,meine Freudeブランデンブルグ協奏曲4番そしてMagnifikat
教会の響きにも慣れてきて、言葉をクリアーに聞かせるやり方も板についてきました。
そんなところへマエストロから、「マニフィカートはすべてドイツ語によるラテン語の発音でまとめたいから、マニフィカートはもちろんのこと、ブラッオ ーオ、ツェーピットにして下さい」との命令が!!
d0047297_118558.jpg命令は発音だけにとどまらず、「そこのフェルマータでは絶対に動かないで欲しいんだ。フリーズしたようにしたい」とのこと。器楽の方たちは表情までフリーズさせたりして、もうおかしくっておかしくって、TVカメラが回っているというのに、大爆笑しながらのリハーサルとなりました。
まさかこのシーン、NDRで放送されてませんよね・・・。

20時からコンサート開始。1000人のお客様が入場したら、響きが8割も減ってしまいびっくりしましたが、丁度良い響きになったかと思います。
教会でのコンサートで一番問題なのは・・・トイレなんです。2つしかないトイレを、1000人のお客さんとBCJメンバーが使用する訳です。休憩はトイレを待つ列が無くなるのを待つため、毎回長引きました。
このコンサートからはアンコールとしてロ短調ミサの最終曲である「Dona nobis pacem」を歌いました。平和への祈りをこめて。

8月10日
Lueneburgでのコンサート
昨日のコンサート終了後、寒い寒い野外でのレセプションに参加し、24時にホテルに着いたため、ちょっと体が疲れていましたが、朝食の種類が豊富だという情報を得、頑張って起きてトライしてきました。
d0047297_1130395.jpgこの日もバスに1時間揺られてリューネブルグのSt.Johannes教会へ。
街のマルクトは古い町並みが残っていて、おとぎの国に入り込んだ気分が味わえます。
教会はものすごく巨大で、天井が今までの教会よりも高いからか、もう残響で教会中ワンワンになってしまいます(泣)。
客席でブランデンブルグ協奏曲を聞きましたが、なつみさんの細かいパッセージも聞き取れず、勿体なかったぁ。
d0047297_1131295.jpg



大きな教会に合わせてオルガンも大きくて豪華でした。雅明氏の説明によると、とても歴史的に意味のある貴重なオルガンで、16.17.18世紀の作られた部分が残っているんだとか。
d0047297_11343471.jpg






この日はとても寒く、リハーサルの後温かいものを求めてマルクトへ向かいました。
教会側のトルコ料理に入り、マメスープを飲んで体を温めて、コンサート開始。
お客さんが満員に入っていたというのに、残響はあまり変わらず、多分後ろの方で聴いていたお客さんは、ワンワンで一体何を演奏しているのか分からなかったのではないでしょうか。やっぱり教会が大きかった。

8月11日
お休みの日。
丁度両親がベルリンに旅行で来ていたので、一緒にポツダムまで行ってきました。久々に太陽を見て気分も爽快!でも寒かった・・・。
d0047297_11431926.jpg

つづく
[PR]
by mihokohoshi | 2005-08-17 11:44 | つれづれ写真日記

8月6日
どきどきの本番当日。
↓私の部屋からの眺め
d0047297_1058453.jpg胃の調子を伺いつつ、朝食は軽めに。気分転換にお散歩をしたのですが、あまりの寒さに1時間で終了。風がとても冷たい一日でした。
この日の昼食は妙に塩気が多く、トマトケチャップのようなスープと渦潮の形をしたソーセージ・・・。うーーん・・・。

お灸をしてリフレッシュしてから教会へ。
本番前に食べたバナナが効いたのか、無事終了。
満員のお客様により、リハーサルで苦労した響きも丁度良くなり、教会内の温度も上昇してくれたため寒くなく、後半のOsannaあたりではうっすらと汗をかくほどでした。
終曲のDona Nobis PacemはPeterが私の隣に立ち、彼の声を聞きながら歌えたのは幸せでした。

お客様の反応はというと・・・
1部終了直後も2部終了直後も、拍手をしてよいのか迷っている雰囲気だったのですが(プログラムに休憩と明記されていなかったことや、教会のコンサートではあまり拍手をしないかららしいです)、マエストロがカーテンコールで再び舞台上に現れた途端、ものすごい拍手が降って来ました。合唱へのブラボーも激しかったです!!一生懸命歌った労いのブラボー!
もちろん頑張って歌ったのですが、私はとにかく体調をおかしくしないように、これが1番の課題でしたので、頭の半分は冷静さが占めていたためか、燃え尽きるぐらい歌ったという感覚は残念ながらありませんでした。明日も本番があるということも大きかったかも知れません。

8月7日
ロ短調ミサ2回公演目。そしてAnsbach最終日。
この日はBCJでお馴染みのテノール、ヤン・コボウ氏のお城へ招待され、BCJメンバーがバスで訪れました。私も行きたかったのですが、大事をとってホテルにてお休み。残念。
部屋でごろごろしていたためか全くお腹が減らず、昼食でサラダだけをぽりぽり。無理も無茶も今は大敵です。

軽食には留学中毎日のように食べていた、大好きなPflaumenkuchenプラムケーキが出たので、1つ頬張り、もう一つは教会へ持って行き、本番前にぱくっと食べました。美味しいんですよ。

ロ短調ミサは公演2回とも、バイエルン放送により録音がなされ、8月21日のゴールデンタイムに放送されるようです。
この日も満員のお客様が私たちを待っていました。1列目にはBCJ事務局長やバス歌手のミヒャエル・ショッパーが。よーく見ると、その隣にはホテルでいつも私たちの食事の世話をしてくれる給仕のおばちゃまたちが、おしゃれをして座っているではありませんか!終始笑顔で私たちの演奏を見守ってくれました。
1回目の公演よりも気分がノッていたのか、後半は勢いが止まらずアップテンポで進み、Osannaは16分音符が歌いこなせないスピートでした・・・。

終了後、今回もお客様からまたまた温かい拍手を頂きました。
毎回ソリストと楽器セクション毎にコールが行われるのですが、その度にお客さんから大きな拍手とブラボーが飛んでくるので、私も一緒になって舞台にいることを忘れてバヂバヂ拍手を送ってしまいます。 至福の瞬間なんですよ。

8月8日
移動日。Ansbach→バスでNuernberg→ICEでHamburg。
d0047297_1040084.jpgこの日は朝から小雨が降り、めちゃくちゃ寒いなと思ったら白い息が出ました。
気温たったの9度!まだ8月上旬なのに・・・さすがドイツの夏!!
ニュルンベルグは古い町並みが美しく、城壁がまだ残っていました。しかし、アンスバッハに比べると都会で空気が悪いのがちょっと残念・・・。



d0047297_1044319.jpg
4時間半の電車移動では、ティンパニを格好良く叩くMaartenとお隣になりました。
途中で1時間ほど爆睡して目が覚めると、白い髪の人が「元気?」と声をかけてくれ、「おっ、マールテンは日本語が話せるんだ」と思って「Morgen!おはよう」と答えるたのですが、よーーく見たら、白い髪の人は雅明さん!寝ぼけてすっかり見間違えてしまいました。
ゴマ煎餅をかじっている間にHamburug到着。
d0047297_10552186.jpg25階以上あるホテル。部屋番号も4桁まであり、自分の部屋番号1718すら、すぐに覚えられませんでした。
ホテルはDammtor駅の隣にあり、駅には食べ物屋さんが沢山入っているのですが、夕食はホテル地下にあるインドネシア料理で中華を頂きました。味付けも丁度よく、気分も落ち着きました。
つづく・・・。

***************************************************************

8月16日今日から「ジュリアス・シーザー」の稽古に復活。もうすでに立ちが最後までついちゃったんだとか・・・。早くみんなに追いつかなくっちゃ。
昨日の大雨のお陰で午前中は涼しかったのに、だんだん蒸し暑くなってきました。うーん、このムシムシ感が日本の夏なのよねぇ。
[PR]
by mihokohoshi | 2005-08-16 11:08 | つれづれ写真日記