帰京しました。随分東京は寒くなりましたね。風邪を引かないように気をつけています。
以前Upした記事に写真を何枚か入れましたので、2-3日さかのぼっていただければと思います。

さて今週はシェーンベルグとバッハ。
29日にシェーンベルグの本番を終え、30日には東京へ戻り、4日にあるBCJの本番に向けて合唱稽古が夜ありましたので、トランクを引きずり稽古場へ向かいました。うーん、全く違う響き!!再びバロックピッチに引き戻されました。
31日の今日は1時~2時でシェーンベルグの稽古をし、3時~5時はバッハの稽古。こうなってくると、会場やメンバーの顔を見るだけで、ぱちっとスイッチが変わり、一瞬のうちに200年の時を越えることが出来るようになりました。
明日はバッハの稽古だけ参加し、明後日2日はシェーンベルグの本番。場所は大江戸線「勝どき」駅からA2番出口より徒歩10分の場所にある、第一生命ホール(トリトンスクエア内)で、時間は19時15分開演となっています。シェーンベルグも聴いていただきたいですが、一緒に演奏されるドヴォルザークの弦楽四重奏第13番は素晴らしいので、是非!!私も客席で聞けたらいいなと思っています。

実家で食べた味噌煮込みうどんです。
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by mihokohoshi | 2005-10-31 23:54 | つれづれ写真日記

名古屋公演終了!

シェーンベルグ1回目の公演・名古屋公演が本日終了しました!!
直前の稽古で、突然楽器と合わなくなってしまった箇所があるのですが、本番でもなぜか半拍ずれてしまいました・・・。本番後一人で楽譜を見つめて、反省したけど、なぜずれてしまったのか不明・・・。あーー、理由が見つからないとまた間違えてしまう・・・。きっと私が早く歌いたくなってしまい、さっさと歌ってしまうからでしょう。また東京公演(11月2日)の前に稽古が2回あるので、注意して合わせてみます。

今日の会場は名古屋の丸の内にあるスタジオ・ルンデというキャパが160人の小さなホール。
両親がこちらの会員になっているので、小学生の頃からちょくちょく私も演奏会に連れて行かれ、何にも解らないので、小林道夫先生のチェンバロを聴きに行っても、チェンバロが珍しく、プログラムの裏にチェンバロの絵を描いて遊んでいたり、休憩の紅茶を楽しみに付いていったりしていました。高校生の時は学校帰りに立ち寄り、故ニコラエワ女史のピアノを堪能したり、チェロのあっちゃんを聴きに行ったり・・・と、とても身近な存在のホールでした。
上京してからは随分ご無沙汰してしまいましたが、自分が演奏活動をするようになると、ものすごい音楽家が演奏しているルンデは遠い存在というか、夢の舞台へと変わりました。

この夢の舞台をぐぐっと引き寄せて下さったのが、ルンデの社長、鈴木さんでした。
多くの方は鈴木さんの事を「先生」とか「社長」と呼んでいますが、私はどうしても小さい頃の印象が拭えず、今も「ルンデのおじさん」と呼ばせていただいています。
ボロメーオSQが今回の来日にあたり、ソプラノ付きの曲を演奏するから(シェーンベルグ弦楽四重奏第2番)若手のソプラノを探しているのだが・・・と、トリトンアーツネットワークのminoさんがルンデのおじさんに相談したところ、おじさんが「こんなのがおりますがいかがかな?」と私を推薦して下さったんだそうです。オーディションの代わりに「魔笛」の公演に来て下さったminoさんは、ルンデさんのご推薦とあれば、大丈夫でしょう!と、私に決めて下さったのです。こうして私は夢の舞台に立つことになりました。稽古で舞台に立った時、「あーー、この舞台ですごい音楽家が演奏して来たんだ」と、味の出た床をじーーっと見つめ、感無量でした。そんな私を見て、ルンデのおじさんは「気楽に歌いなさい!」と元気付けてくれたのでした。

今日はまず5時から40分ほど舞台で最終稽古を行いました。一通り通して最終チェック。本番前におはぎで小腹を埋め、衣装に着替えて舞台へ向かいました。満員のお客様!!ボロメーオSQと一緒に元気良くお辞儀をし、1-2楽章は座って舞台で聴いていました。演奏家がルンデの音響をとても気に入っていると聞いていたのですが、納得。余分な残響がなくなり、だからといって音が痩せてしまったりもせず、より客席にのびていくからです。舞台上の音響もクリアになったので、それぞれの楽器がはっきりと聞こえ、とても楽しめました。

さて出番。3楽章は勢いに乗り、楽器とのコンタクトも冷静に取れ、歌い切れたと思います。4楽章は最初に書いたように半拍ずれた箇所がありましたが、すぐ取り戻すことが出来ました。でも音程が難しく、果たしてどのぐらい正しく歌いこなせたのか・・・。合っているかどうかすら確かめられない音程なのです。東京公演ではもう少し自信を持って歌えるようにしたいです。

今回ボロメーオSQと共演して、シェーンベルグの楽しさを知り、彼らと一緒に稽古が沢山できたことは、私にとって貴重な経験となりそうです。
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by mihokohoshi | 2005-10-29 23:18 | 演奏会報告

d0047297_2355403.jpg26日と本日28日、ボロメーオ・カルテットとシェーンベルグの弦楽四重奏第2番を稽古してきました。
稽古1回目となった26日は、「一体どうなってしまうのだろう・・・」と思うほど、楽器と一緒になると自分の居場所がさっぱり分からなくなってしまい、音程どころかテンポすらつかめなかったのです。
あまりにも迷ってしまい最後までたどり着けないので、一度楽器だけで演奏をしてもらい、全体像をつかむことから始めました。それでも3楽章はどうしてもテンポに乗れない箇所が2つ。4楽章はテンポに乗れたのだけど、音程が不安定・・・。なぜかというと、私が歌う音の半音上や下の音を楽器が弾いているので、支離滅裂になってしまうのです。
あーでもないこーでもないといろいろ試すうちに稽古は3時間半を超えてしまいました。主催者が時間を知らせなければ、まだまだ稽古は続いていたと思います。

ボロメーオSQはボストンを拠点に活躍しているアメリカの弦楽四重奏団です。ですので英語で稽古が進むのですが、幸いヴィオラの方が日本人なので、通訳をしていただいています。本当に助けていただいています。何か言おうとしてもドイツ語がまず出てきてしまい、それを英語の単語に置き換えればいいのですが、英単語がすっかり頭から消え去っており、なーーんにも出てきません。veryすらまともに言えませんでした(恥)。ヒアリング能力も乏しく、なんか私絡みの話をしているなぁというぐらいしか理解できなくて・・・。

SQのメンバーは一番年上の第一ヴァイオリン・二ック、私と生年月日が全く同じの第二ヴァイオリン・ウィル、日本人で出産2ヶ月というヴィオラ・マイさん、パワフルな韓国人女性のチェロ・イーサンです。
二ックは常に演奏に関してアイディアを豊富に提供します。それに対してイーサンは、自分の考えを述べ、二人は理論的に話し合います。マイさんは二ックのアイディアに耳を傾け、トライし、納得がいかない時は二ックの話により耳を傾けます。それを静かに聞いているのがウィルで、意見が対立している時に一言述べ、まとめ役に回ったり、スコアを見ながら思考しています。
このカルテットは話し合いが大好き。時差ボケで眠い目をこすりつつも、ワイワイばりばり話し合いをしていました。お陰で英語が出来ない私でも、自然と楽曲分析が出来、シェーンベルグの曲の組立てを少し理解することが出来ました。英語が分かればもっと勉強できたのになぁ、と残念です。

2回目の稽古となった今日は、やっとシェーンベルグの音楽が見えてきたのか、とても楽しい稽古でした。
恥ずかしい話ですが、それまでシェーンベルグの音楽って全く理解不可能で、音取りだけで一杯一杯でしたけど、「あれっ、こんな所でテーマが出てきて、変奏されていたのか!」と解って、「ものすごく凝った音楽なんだ!」と興味がわいてきました。
稽古の最後に1楽章から4楽章まで通したのですが、私が歌わない1,2楽章もいろんな所にテーマが散りばめられていて、とても楽しく聞くことが出来ました。3楽章はいい感じで仕上がりましたし、4楽章ももう一息というところまで近づくことが出来ました。
本番は明日と11月2日(東京)。明日はどこまで集中して歌い切れるかというところ。東京公演ではもう少し成長した音楽が歌えたらと思っています。
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by mihokohoshi | 2005-10-28 20:26 | 稽古風景

のんびり田舎満喫中

5月以来5ヶ月降りに帰省しました。
オペラの稽古がずーーっとコンスタントに入っていましたし、夏はBCJのドイツツアーもありましたし、熱中症で倒れていたので、日本一暑い名古屋へ無理して帰ることも出来ず・・・。

昨日は念願の味噌おでんを夕食にいただきました!!ほっとする味!!やはり郷土のお料理はいいですねぇ。今日は叔母の家でカキフライの予定です(郷土はエビフライ)。
こうして美味しいものを沢山食べてちょっとでも体が歌手らしくなるとよいのですが、まだ夏にやせてしまってから太れていません。この体でよく4時間のオペラに耐えられたもんだと、実家で体重計に乗って驚きました。

d0047297_23553249.jpgお天気が良かったので、散歩がてら近所のデパートへ。東京とは違って空が広く、ライプチヒを思い出しました。田んぼには稲穂が実り、金色の絨毯のように風に揺れています。柿やミカンも庭先で色づき、実りの秋を感じました。
田舎は静かでいいですよ。東京では大通りに面した場所に暮らしている為、救急車、消防車が良く通りますが、実家は時々大きなトラックが大きな音を立てて通るぐらい。のんびりしています。
夜はライトアップも無く、暗くて良く星が見えますし、虫がちりちり鳴いて風情があります。
家族が寝静まった頃、蚊が飛び回り(今頃!!)、ネズミの散歩が始まり、猫たちが鳴き始め、昨晩はけろけろけろと蛙のような声が聞こえました・・・。車などの騒音とは違い、これらも立派な安眠妨害ですが、ストレスが溜まりません。
今も日本茶で一服しながらPCに向かっています。

アクセスが一万を超えました!何度もアクセスして下さった方、ありがとうございます。
楽しいことばかりでなく、つづる必要もない不満や文句も書き、訪れてくださった方には不快な思いをさせてしまったかと思います。
これからは気をつけますが、今の私が何を思い、どう感じながら、演奏に向かっているのかをつづっていきたいと思っています。何かお気づきのことがありましたら、どうぞcomments(非公開にもなります)でお知らせいただければと思います。
これからもよろしくお願いいたします。
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by mihokohoshi | 2005-10-26 12:17 | つれづれ写真日記

今日もヘンデル!

気持ちの良い秋晴れの一日でしたね。
d0047297_22552932.jpgお陰で9月から育てているバジルちゃんも元気に大きくなっています。
このまま大きくなって、花が咲いて、種が取れるといいのですが・・・。
そろそろ寒い冬の時期なので、間に合うか心配です。


今日はお昼に下北沢へ行き、美容院でぼさぼさになりかけた髪を整えてもらいました。短く切ったりパーマをかけたりといった大きな変化はなし。ちょっとぼさぼさになった部分を切りそろえ、そして白髪を染めました・・・。

夜は上野の東京文化会館小ホールで、ヘンデルのオペラ「アグリッピーナ」を鑑賞してきました。
会場30分前(ということは開演1時間前ということですね)に到着したら、すでにお客さんがずらーーーっと並び、会場直前にはなんと玄関の外へはみ出る勢い!!全席自由ということもあったのでしょうか。びっくりしました。
なんとか会場正面の後ろの席を確保し、これまた休憩20分×2回の3幕=4時間のヘンデルを聞いてきました。10月はアリオダンテ(5時間)、ジュリアス・シーザー(4時間)そして今日のアグリッピーナ(4時間)と、ヘンデル三昧。東京でヘンデルのオペラが1ヶ月に3種類も上演されるなんて、すごいですよね。

ストーリーはいつものように入り組んでいて、権力争いと恋愛がごちゃ混ぜになっています。
ジュリアス・シーザーとそっくりな音楽が2箇所ほどあって、ちょっと笑っちゃいました。「ヘンデルさん、やっぱりこの場面ではこういう音楽使いたくなりますか?」
でもさすがはヘンデルさん!!情感たっぷりで美しかったです。
オットーネが策略にはまり絶望しているシーンは、ジュリアス・シーザーの2幕最後の祈りのアリアと似て、集中力が高まる曲。
カウンターテノールで大活躍中の青木君が熱唱しました。ダカーポする前で拍手が鳴っちゃったのは仕方ないです。あの集中力たっぷりの演奏を聴いたら拍手したくなります。
演出はパントマイムみたいに手の表情をたくみに使ったものでした。演技でもなく、バレエでもなく、オペラを見たというより新しい芸術を見ているようでした。

4時間はやっぱり長い。「ジュリアス・シーザー」を2日連続で聴いて下さったお客さま、本当にありがとうございます、そしてお疲れ様でした。

明日から実家・名古屋へ帰省し、ちょっとのんびりしつつ週末シェーンベルグの1回目を歌ってきます。おでんを赤味噌で食べたいし、カキフライも食べたいし・・・。美味しいものを食べて、元気に歌ってきます。
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by mihokohoshi | 2005-10-23 23:19 | つれづれ写真日記

10月:歌劇場開幕

ゲヴァントハウスが9月に開幕を向かえ、続いて10月にオペラハウスも開幕を迎える。
d0047297_227547.jpgベルリンやドレスデンのオペラハウスは8月末に開幕をし、毎日公演を行っているが、ちょっと田舎のライプチヒは遅めの開幕で、残念ながら公演は毎日とはいかない。
チケットも「魔笛」以外は売り切れ御免という公演もなく、当日時間が出来たから行こうかなと突然思い立っても、一番安い席(12~18ユーロ)が手に入る。

d0047297_22201166.jpgこんなライプチヒにもオペラ愛好会みたいなものもあるし、見たい演目を4種類選ぶとちょっと割引になるという回数券みたいなチケットもあるし、40ユーロ払って「オペラカード」というものを購入すると、1年間どの公演(プレミエ以外)も40%引きで購入できるというカードもある。
びっくりしたのは、27歳以下は10ユーロぐらい(だったと思う)で「ジュニアカード」なるものを購入すると、当日余った席をたった5ユーロで購入できるというシステム!残念ながらこの存在を知った時、私は28歳と1ヶ月だった・・・(泣)。

d0047297_22235655.jpg2004-5年シーズンは「オペラカード」を購入し、オペラを沢山見た。
気に入った公演は2~4回と足を運んだ。
右の写真はビゼー;「カルメン」のカーテンコール。
何年か前の演出は現代演出だったようで、「カルメンが毛皮のコートを着て出てきたのよ。」と歌の先生は悲しそうに話していたが、私が見たシーズンは伝統的な演出で、音楽と照明がよく合っており、堪能できた。

d0047297_22312953.jpgこちらはベッリーニ;「カプレッティ家とモンテッキ家」の公演。
衣裳が素敵だったし、なんと言ってもロメオを演じたメゾソプラノが長身で痩せていて、近くで見ても美少年に見える素敵な歌手が歌っていた。
ジュリエットは韓国人の女性。絹糸のような高音のピアニッシモを武器に、ライプチヒ歌劇場でプリマドンナを3シーズン続けている。

d0047297_22341119.jpg一番気に入ったのはモーツァルト;「フィガロの結婚」
これは演出も演奏も最高だった!!歌手のキャスティングも完璧で、みんな生き生きと演じ歌っていた。
フィガロを歌っていたバスの歌手は私のお気に入り。(左の写真の、一番右にあるのが「フィガロ」のプログラム)
彼お目当てに見に行く公演も少なくなかった。年中劇場に通っていると、ごひいきの歌手も出てくる。

d0047297_22451793.jpg夜はライトアップされ、劇場の目の前にある噴水に劇場が浮かび上がり美しい。
ゲヴァントハウスと共に2005-6年シーズンからはシャイーが公演監督に就任した。
きっとイタリアオペラが素敵になっていることだろう。


d0047297_22592420.jpgオペラ劇場とは別にミュージカル専用の劇場もある。
ちょうど私の住んでいた地域になったので、こちらにも足を運んだ。
役者が揃っていて、ドイツ語が分からなくても楽しめたし、感動して涙も流した。
印象に残っているのは「マイ・フェア・レディ」「微笑みの国」
休憩時、ロビーで売られるソーセージも楽しみの一つ。
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by mihokohoshi | 2005-10-22 23:06 | 思い出ぽろぽろ in Leipzig

とりつかれそう・・・

なんだかシェーンベルグがとても心配で、夢にはまだ出てこないですけど、うなされています・・・。
こうして、もがきながらもなんとか音とりが終了しました。でもまだこれは一人で歌っているから一応歌えるのであって、弦楽四重奏の方たちと一緒に演奏するとなると、これはかなりの集中力が必要になるかと思います。もっとちゃんとソリストとして張り合えるくらい歌いこまないと・・・。
ですが、ちょっと体中の血が♪しぇーんべるぐぅぅぅ♪と叫びすぎているので、この週末はちょっと休養して、様子をみようと思っています。

♪しぇーんべるぐぅぅぅ♪と叫ぶ体を引きずりながら、昨日は焼肉を食べに大久保へ向かいました。「ジュリアス・シーザー」の仲間数人が集まり、それぞれ当日の打ち上げでは語りきれなかった話で盛り上がりました。

今日はケーキを!!写真を撮るのを忘れてしまった・・・。
今が旬のクリといちごをふんだんに使ったタルトを、美味しいレモンティで頂きました。
こうした栄養補給も歌手にとっては大切です。栄養補給と共に気の合うお友達や先輩とお話をしてストレスを発散しますので、うなされかけている体と脳味噌には最高の薬なのです。
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by mihokohoshi | 2005-10-22 01:06 | つれづれ写真日記

マッサージ

体はバキバキでボロボロ・・・。
こういう時は、府中にある「セレンテ」というマッサージに行って、全身をほぐしてもらい、ツボを刺激して排毒ケアをしてもらうのが一番!!

・・・というわけで、この雨の中、今にも壊れそうな体を引きずって府中まで行ってきました。
知らない間にキンモクセイは散り、季節は冬に向かっているんですね。あーーー、稽古に追われて衣替えも出来てませんよ。これを書いたらやろうかな・・・。

ケアをする前にツボに弱い電流を流して体の調子を見るのですが、今日はストレスで肝系が悪いとのこと。あれだけ緊張して気合いれたんだもん、かなり体にストレスとして残ってしまっているようです。
今日は全身触れられる場所すべてが痛かったです。毒も溜まりに溜まっていたようで、かなり揉み解されました。
お陰で体が軽くなり、なんとか明日から元気になりそうです。

d0047297_22494193.jpgさてお次はシェーンベルグ!(10月29日名古屋、11月2日東京)
6月に練習したっきり楽譜すら開いていなかったから、府中までの電車の中で楽譜を開いて復習しました。うーーん、そういえば4楽章の中の約4ページはあまりの難しさにまだちゃんと歌えるように練習していなかったんだった・・・。まずはそこから取り掛からなくては。
d0047297_22511387.jpgヘンデルの時代から200年の時を2週間でワープします!!
それが終わったら再び2週間で300年戻ってジェズアルドだわ!!どこでもドアが欲しい・・・。
コンサート情報も更新しましたのでご覧下さい。
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by mihokohoshi | 2005-10-18 22:51 | つれづれ写真日記

燃え尽きたクレオパトラ

3月の魔笛終了から、半年以上かけてドイツと日本で準備をした「ジュリアス・シーザー」が終了しました。
上演時間4時間は長いなーと思っていましたが、終わってみるとあっという間でした。
約1000人のお客様とキャスト、スタッフに支えられ、なんとか最後まで歌いきることが出来、ほっとしています。ありがとうございました。

それでは写真と共に、一体何を考えながら歌っていたのかとか、楽屋での出来事、打ち上げの状況なんかを報告しようと思います!!今日も長い日記になるかも知れませんが最期までお付き合い下さいね。

****************************
熟睡でも寝不足でもない、イマイチ寝たり無いかなという目覚め。本番前だったからちょっと緊張していたのかも知れない。
家で発声をしてみると、これまたイマイチの感触。ふーーむ・・・まぁ、焦らず、すべての状況を受け入れようと、一葉茶(胃腸に良いお茶)を一杯飲んで落ち着いた。
外は曇り空。一応傘を持って、会場へ向かう。

d0047297_1683760.jpg楽屋は3人部屋。
一人は異常にテンションが高く元気がよかったが、私を含む残り二人はちょっとどんよりムード。
なかなかテンションが上がらない。むむむ・・・これはどうしたものか!!
駅のコンビニで仕入れたバナナと、甘いお菓子を食べて、エネルギーチャージ終了。
床山さんとメイクさんから「クレオパトラさんどうぞ!」とお声がかかり、30分かけてエジプトの美女っぽく変身。
このあたりからちょっとずつ元気になり始めた。
赤い衣裳に合わせて、手足の指にも赤いマニキュアを塗る。
す・す・すごい爪になった・・・。
ゴージャスというか何と言うか。

そうこうするうちに開演15分前に。弥が上にも緊張が高まる。
後で助演の子たちから聞いた話しだが、開演前や公演中の私の周りにはピキピキに緊張が張り詰めていて、近づこうにも近寄れなかったとか。気軽に写真に応じられなくて申し訳なったけど、今回はリラックスするというよりは、集中して力尽きるという感覚だった。

マエストロ入場で会場から大きな拍手。その頃私は楽屋でお守りを握り締めていた。一つは湯島天満宮の学業守、もう一つは魔笛の時に頂いた月桂樹の葉。これらのお陰で少し落ち着いた。
オペラは快調に進んでいる。キャストの皆もGPより調子がいい!!
私はというと、GPよりも心臓はバクバクしなかったけど、緊張で手が冷たい。落ち着かず舞台袖を座ったり立ったりうろうろしたり・・・。まぁ、これはいつものこと。
舞台転換が終わり、いざ出陣!!
1幕は舞台の雰囲気に慣れるだけで終わってしまった。朝の不調がまだ戻らず、消化不良の出来。
休憩で緑色の衣裳を写真に撮る予定だったが、モヤモヤした気分を振り払うのが精一杯で、すっかり忘れて衣裳変えしてしまった。
モヤモヤを振り切ろうと一人楽屋でじっとしていたら、地震が!!!15番のアリアを歌っていたゆきえちゃんは「この地震でお客さんが帰っちゃったらさみしーなー」とか考えて歌っていたらしい。私は地震が怖いので、舞台上にいなくて本当によかった。

2幕は3曲のアリアを歌わなければならない。しかも舞台上でのマントの着替えがあり、助演の子たちと協力しあい、かなり冷静になって乗り越えなくてはならない幕だった。
まずはふわふわスケスケの衣裳と色っぽい音楽でシーザーを魅了。シーザー役のゆきえちゃんがものすごく良い笑顔で私を見てくれたので、勇気付けられた。
楽屋へ戻り、白い衣裳に着替える。またもやスケスケの写真を撮ることを忘れてしまった・・・。ここでUPできないのが残念。
楽屋で着替えの復習をしてから舞台へ。天蓋がねじれるアクシデントもあったが、みんな慌てず対処してくれた。入浴シーンのアリアは不安定な体勢で歌う箇所が多い。マエストロがテンポを落としてくれたお陰で落ち着いて歌えた。でも立ち上がる時にスカートの裾を踏んでモゴモゴしてしまった・・・。クレオパトラとしたことが!
しかしその後のマントの着替えはスムーズに出来、とうとう長い2幕最後のアリアへ。
前半は私が歌いたいようにすべてをあわせてくれていたマエストロだったが、後半は彼の音楽が溢れてきたのが、「こうしたい!」っていうアプローチが見えて、また私も「それに同感!!」ってな感じで、マエストロの音楽にのせられて、精魂使い果たして歌いきったと思う。もう足はふらふら、呼吸は乱れ、頭ボー然・・・。まるでマエストロに魂抜かれたみたい。よって白い衣裳も撮影不可能だった。

d0047297_175222.jpg魂が戻ってくるのに時間がかかったけど、無事衣裳撮影。
クレオパトラのカラーである赤のワンピース。
ライトがあたるとより鮮やかに見える赤色だった。

3幕はまず弟との戦闘シーンから始まる。
魂が戻ったけど、体力は限界で、ほとんど気合だけで舞台に立っていた。
これまた後で聞いた話だが、一緒に戦う助演の方が「よろしくお願いしますって声をかけたかったんだけど、スキがなくって・・・かなり気合入れてましたね」とのこと。
ほんと、気合入れてました!

弟に負けて捕まって鎖に縛られてムチで叩かれるというプライドをズタボロにされるシーン。
一生懸命にムチに反応していたら、左肩のストラップがずれて落ちてきてしまった。
さてどうしたものか。両手は一応鎖につながれている。
このままずり落ちたままでアリアを歌うのも悲惨さが出ていいかも知れないけど、みっともないかもな・・・などといろいろ考えた挙句、そっと指で直した。
そしたら鎖がちょっと解けてしまった(焦)・・・。

鎖に巻かれたまま歌うアリア"Piangero`"は「ジュリアス・シーザー」の中で一番有名といっても過言でない曲。立ち稽古に入るまでは、レチタティーヴォから悔しい思いをむせび泣きたいと思っていたが、演出家もマエストロも「ムチで打たれて力尽き、トツトツと歌って欲しい」との要望があり、なかなか気持ちが切り替わらなかったが、オケ合わせあたりからやっと雰囲気を掴むことができた。
舞台上でクレオパトラを見張る助演の子からは「可哀想で助けてあげたくなった」と感想を言ってもらえたし、歌の先生からもよかったとお褒めの言葉を頂けた。うれしい~~~!!

最後39番のアリアはシーザーに助けてもらって、ドッカーンと喜ぶ超絶技巧の曲。これは正直エネルギー切れだった。気合だけでは歌いこなせなかった・・・うーー、悔しい!

そしてとうとう最後の結婚式。39番と結婚式の間はたったの5分。その間に4人掛かりで衣裳を着替え、髪型を整え、メイクをしなおし、アクセサリーを付け替えた。
シーザーのゆきえちゃんとは学部時代から何度もいろんな二重唱を歌っている仲。信頼関係に支えられ、最後まで歌いきることができた。ありがとうね!
結婚式ということで、一番最後にライスシャワーのシーンがあったが、クレオパトラの侍女を演じてくれた子達は「姫、本当に良かったね、おめでとうって気持ちになって、自然と笑顔になったし、涙が出ました」と言ってくれた。約2ヶ月よく仕えてくれた!ありがとう!!

カーテンコールはふらふらで、転ばないようにゆっくりのしのし歩いた。温かい拍手は、クレオパトラに沢山美しいアリアを作曲してくれたヘンデルと、その音楽を素晴らしく導いてくれたマエストロと、心をこめて演奏してくれたオケのメンバー、そして美しく見えるように演出してくださった平尾先生のお陰でいただけたと思う。ありがとうございました。
********************************

d0047297_18101752.jpg公演終了後、合唱の子達と記念撮影。
残念ながら私のカメラにはこの1枚しか写っていませんでした・・・。

ここからは打ち上げ!
                 
d0047297_18145649.jpgこれだーーれだ? 
d0047297_18154983.jpgチェンバロとオルガン担当の大塚さん。

d0047297_18172216.jpgサジを投げずに指導してくれたネモトくん。
d0047297_18174438.jpgチェンバロ担当のユウジンくん。

d0047297_18203547.jpg海外からわざわざいらしてくださり、今回素敵な演奏をしてくださった3名。
リュートのノイリさん(オランダ在住)
とっても貴重な人材!ルネ・ヤーコプスからの信頼も厚い。
人柄が温かく、笑顔が素敵な人です。

チェロのアンチェ(ベルリン在住)



d0047297_18205397.jpg秀美さんのお弟子さんだとか。
ベルリン古楽アカデミーのメンバー。
気さくな女性でした。

ハープのマルタ(イタリア在住)
今回唯一のイタリア人なので、発音を教えてもらいました。
おとなしい女性。

ここからは二期会公演デビューメンバーを一気に紹介。

もろちゃん                           大井君
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みゆきさん                           ゆみさん
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今井さん                            
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d0047297_1832467.jpg最後は演出家、平尾先生
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by mihokohoshi | 2005-10-17 16:10 | 演奏会報告

最後の稽古・・・

最後の稽古だというのに、初めて衣裳をつけ、初めて本番の舞台で稽古をしました・・・。
よってもうパニックになっちゃって、楽屋は大変でした。

クレオパトラさまはお色直しが5回。さすが名古屋出身のクレオパトラだわ!
他のキャストがアリアを1曲歌っている間に、衣裳とメイクと髪型、アクセサリーを変えるシーンは猛ダッシュでした。
衣裳も初めて着るので、足にからまったり、裾を踏んで立てなかったり、めくれ上がっちゃったり・・・と歌に集中なんてとっても出来ません。なんとか今日一日で自分のものにしたかったのですがどうなりますでしょうか。

稽古を見学に来てくださった方は衣裳がとても綺麗で似合っていたと言ってくれました。よーーし、それなら上手く着こなして、素敵なクレオパトラにならなくては!

2幕最後の美しいクレオパトラのアリアは、めっちゃんこ長いですが、なんとかお客さんを眠らせないようにしっかり歌いますので、どうぞお目目を擦って起きて聴いていて下さい。本当に美しいアリアなのです。オケがあまりにも美しいので、眠気が襲うのは仕方ないのですが。

さて、明日はお休み。ゆっくり体を喉を休めて、元気になり、本番に備えます。
コルネリア役のネエサンが同じ町に住んでいるので、一緒にお肉を食べて元気をつける予定です。ネエサンの素敵なコルネリアもお見逃しなく。
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by mihokohoshi | 2005-10-15 00:03 | 稽古風景